2007年11月12日、サンドリさんが勤めていたローマ(Rome)の店の前に捧げられた献花。(c)AFP/FILIPPO MONTEFORTE
【11月13日 AFP】イタリア・セリエAのラツィオ(SS Lazio)のサポーターが警官の誤射により死亡する事件が発生したことを受けて翌12日に緊急会議が招集され、18日に予定されていたセリエBとセリエC(2部と3部)の試合を延期する決定が下された。なお、17日に欧州選手権2008(Euro 2008)予選が行われるため、当初からセリエAの日程は組まれていない。
政府関係者と協会関係者が出席した会議において「数週間にわたるリーグ戦停止の可能性」を提案し、厳しい措置を呼びかけたジョヴァンナ・メランドリ(Giovanna Melandri)スポーツ・文部科学大臣は、会議後に「サッカー界から説得力のある有意義な決定がなされる必要があることを皆が感じている」と語っている。
亡くなったガブリエレ・サンドリ(Gabriele Sandri)さんを誤射した警官は過失致死罪に問われており、事件の管轄であるアレッツォ警察のVincenzo Giacobbe署長は、多くの目撃者が警官は「恐らく」サンドリさんが乗車する車のタイヤを狙って発砲したと証言していることから、厳しく罪を問われることになるとの見解を示した。
誤射した警官は日刊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)に対し「どこかを狙った訳ではなく、誰にも銃口を向けていなかった。最初は宙に向けて発砲し、2発目は走りながら撃った。馬鹿なことをしてしまった。今は何が起きたのかを理解しており落ち込んでいる。2つの家族を崩壊させてしまった。被害者の家族と私の家族だ」と語り、威嚇射撃の後の発砲がサンドリさんを死に至らしめたことを明かした。
また、事件に関しジュリアーノ・アマート(Giuliano Amato)内相は「悲劇的な過失」とし「正確な事実関係は調査中」であると語った。
この事件を受けてイタリアのスポーツ安全監視機関は12日、ウェブサイト上で「治安はあらゆる公益に対し普遍的にもたらされて然るべきだ。例えスタジアム内のことでなくても、事件が起こった時は試合前であれ試合中であれ警察に試合を中断することを認める方が望ましい」と発表し、同時に暴力的と見られるサポーターのグループでの移動を許容すべきでないとの見解を示している。(c)AFP/Gregoire Lemarchand


