【5月18日 AFP】07-08ドイツ・ブンデスリーガ1部・最終第34節、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)vsヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)。既に通算21回目のリーグ優勝を決めているバイエルンは4-1で勝利を収め、リーグ最小失点記録を20年ぶりに塗り替えてシーズンを終えた。

 この試合でハットトリックを達成したバイエルンのルカ・トーニ(Luca Toni)は、リーグ戦での得点を24に伸ばして入団1年目で得点王のタイトルを手にしている。

 イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(Fiorentina)からバイエルンに加入したトーニは、カップ戦も含めシーズン通算39得点を挙げてバイエルンでの1年目のシーズンを終えた。

 2007-08シーズン限りで現役を引退するバイエルンの守護神オリバー・カーン(Oliver Kahn)は、現役最後の試合でヘルタを1失点に抑え、これによりシーズンを21失点で終えたバイエルンは、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)が1987-88シーズンに記録したリーグ最小失点記録22を更新している。

 2000-01シーズンに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で優勝を果たすなどバイエルンで数々の成功を収めたオットマー・ヒッツフェルト(Ottmar Hitzfeld)監督は、シーズン終了後に退団してスイス代表の次期監督に内定しており、最後のシーズンをバイエルンの監督として通算5度目のリーグ優勝で飾っている。

 試合後に目を潤ませながらドイツのスポーツニュース通信社SIDのインタビューに応じたヒッツフェルト監督は「素晴らしい年月だった。責任とプレッシャーは常に大きく、そのためかなりナーバスにもなったがとても幸せだ。これ以上涙を隠すことはできないが、これは幸福の涙だ」と語っている。

 2節前の第31節で優勝を決めていたバイエルンは、最終的に2位ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)に勝ち点10差をつけている。

 前半3分にフランク・リベリ(Franck Ribery)の、同27分にはバスティアン・シュバインシュタイガー(Bastian Schweinsteiger)のクロスに共に頭で合わせたトーニは、リベリのゴールでリードを3点に広げて迎えた後半16分にも得点を決めてハットトリックを達成した。

 また、ヘルタの反撃を1点に抑えて自身の引退に花を添えたカーンは、試合後にバイエルンで過ごした14年間で8度獲得した優勝の皿「マイスターシャーレ」を掲げて現役生活に別れを告げた。(c)AFP