【1月1日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を指揮するオットマー・ヒッツフェルト(Ottmar Hitzfeld)監督がスイスサッカー協会の会長と会談したことが明らかとなり、同監督の去就をめぐる臆測を呼んでいる。

 2008年6月にバイエルンとの契約を終えるヒッツフェルト監督は、スイスとオーストリアが共催する欧州選手権2008(Euro 2008)の終了後にスイス代表の指揮官に就任するのではないかと以前から伝えられており、また自身に向けられたバイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)会長の批判に対しては不快感をあらわにしている。

 スイスサッカー協会のエルンスト・レンムリ(Ernst Lammli)会長は独大衆紙ビルト(Bild)に対し「会ったのは事実だが、我々は25年来の旧知の仲だ。オットマーはまず最初にバイエルンの幹部と話をしたがっている。我々は彼の決定を尊重し、彼は我々に何が起こっているかを連絡してくれるものと信じている」と語っている。

 以前からスイス代表の仕事への関心を認めていたヒッツフェルト監督は、成績不振を理由に解任されたフェリックス・マガト(Felix Magath)氏の後任として2007年2月に自身2度目のバイエルン監督に就任している。

 ヒッツフェルト監督はバイエルンとボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)で欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)を2度制しており、バイエルンは07-08シーズンのリーグ戦でヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)を得失点差で上回り首位に立っているが、過去7戦では4得点しか挙げられず勝ち点10の獲得にとどまっている。

 ルンメニゲ会長の批判に対し、ヒッツフェルト監督は「会長が監督を公に批判した場合、監督としての仕事の喜びはもはや以前と同じではない。特に24試合も負けていなかった場合は。バイエルンでは事態の収拾がつかなくなっている」と、反発を強めている。(c)AFP