【6月4日 AFP】サッカー、ドイツ・ブンデスリーガのヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)は3日に、ミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)の移籍に関してバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と話し合いの場を持つ用意が出来ている事を明らかにした。
 
 これまでブレーメンは、06サッカーW杯で得点王に輝いたクローゼとの契約が切れる2008年の6月まではドイツ国内の他のクラブに移籍させないと主張してきた。しかし、ブレーメンのクラウス・アロフス(Klaus Allofs)GMは、ドイツのビルト・アム・ゾンターク(Bild am Sonnta)紙に「もしバイエルンから電話を受けたら、話しをするつもりだよ、なぜなら我々は状況を把握する必要がある。バイエルンがどれだけクローゼに対して興味を持っているのかを聞き、最終的な判断をしなければならない」と語り、クローゼの移籍の可能性を受け入れた。ドイツではバイエルンへの移籍金は1200万ユーロ(約19億6600万円)から1500万ユーロ(約24億5800万円)の間であることが報じられている。

 またアロフス会長は「たとえバイエルンがどれだけ交渉を望んでも、ある段階で交渉を止める必要もある」とし、クローゼの価値に見合うオファー以外は受け付けない構えを見せた。

 これまでクローゼはブレーメンとの契約が切れた後に移籍金無しでバイエルンに移籍することが報じられてきており、クローゼがバイエルンの赤いユニフォームに袖を通すのは時間の問題と見られてきたが、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)会長は「私は2008年の7月にクローゼは移籍金無しでバイエルンにやってくると確信していたが、おそらくそれは早まるかもしれない」と語っている。

 クローゼは1月から4月にかけてリーグ戦では2ゴールしか奪えなかった時期もあり、2006-07シーズンは決して好調とは言えなかった。またクラブに内緒でバイエルンの関係者と会ったためブレーメンとの関係がこじれたりもした。

 しかし依然としてクローゼが07-08シーズンをどのチームで戦うかは、はっきりしていない。チームメイトでドイツ代表のトルステン・フリンクス(Torsten Frings)は「クローゼはブレーメンに残りたがっている」ともコメントしている。

 バイエルンは、06-07シーズンを過去10シーズンの中で最悪の成績で終えたためチームの再建を図っており、既に公式にイタリア代表でフィオレンティーナ(Fiorentina)所属のルカ・トーニ(Luca Toni)の獲得を発表しており、またフランス代表でオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に所属するフランク・リベリ(Franck Ribery)の獲得も狙っている。(c)AFP