【7月11日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は10日、スポーツディレクターのレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)氏が辞任することを発表した。

 昨シーズンの終わりから騒動が続くPSGは、レオナルド氏の辞任について「クラブはこの決断を遺憾に思うが、尊重する」と声明を発表し、同氏は9月2日付で任期終了を迎えると付け加えた。

「クラブはこの場を借りて、チームを欧州クラブをけん引する存在までに築き上げた彼の功績に感謝するとともに、素晴らしいキャリアにおける今後の成功を願っている」

 レオナルド氏は4日、1-1のドローに終わった5月5日のバランシエンヌ(Valenciennes FC)戦で審判に暴力行為を働いたとして、13-14シーズン終了時までの活動停止処分を受けていた。

 当初は9か月の活動停止を言い渡されていたが、この処分を不服としてフランスサッカー連盟(French Football FederationFFF)の仲裁委員会に提訴したところ、処分期間を延長された。

 潤沢な資金を誇るフランス王者も、すでにカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)前監督がクラブを去ってスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)の新指揮官に就任するなど、このオフシーズンは災難続きとなっている。

 レオナルド氏とアンチェロッティ監督のパートナーシップはビッグネームをパルク・デ・プランス(Parc des Princes、PSGの本拠地)へと呼び寄せるために格好の切り札となっていた。1年前にイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)から移籍してきたズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)とチアゴ・シウバ(Thiago Silva)はクラブと長期契約を結んでいるものの、レオナルド氏とアンチェロッティ氏がクラブを去った今、いつまで留まることになるかは不透明となっている。(c)AFP