【2月3日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督は2日、冬の移籍市場でクラブは無駄な浪費をせず、無謀な選手補強を行わなかったと評価した。

 AFPの取材に応じたアンチェロッティ監督は、「クラブの財政に余裕があり、有力選手を獲得したことは事実だが、無駄遣いはしていない。我々は投資する機会に恵まれていた。大金を費やすことなく契約を結んだ選手もおり、良いビジネスをができた」と語った。

 PSGは1月の移籍市場で、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からアレックス(Alex)、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からシェレール・マクスウェル(Sherrer Maxwell)、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)からティアゴ・モッタ(Thiago Motta)を獲得した。

 しかしながら、獲得に動いていた米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angels Galaxy)に所属するデビッド・ベッカム(David Beckham)をはじめ、プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するカルロス・テベス(Carlos Tevez)、セリエAのACミラン(AC Milan)に所属するアレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)の補強は失敗に終わっている。

 アンチェロッティ監督は「テベスは代理人と話し合ったが、金銭面で合意できなかった。だが獲得に失敗したことで、むやみやたらに大金をつぎ込んでいるわけではないことも証明できた。冬の補強はうまくいったし、満足している」と語った。

 PSGは現在リーグ1の首位に立っているが、勝ち点3差で2位モンペリエ(Montpellier HSC)が追走している。

 しかしながらアンチェロッティ監督は、「現在はモンペリエが脅威なのかもしれないが、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)が優勝争いに加わることになれば、それ以上の脅威になる」と話し、現在4連勝でリーグ5位につけるマルセイユに警戒感を示した。(c)AFP