【12月23日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)で指揮を執るアントワーヌ・コンブアレ(Antoine Kombouare)監督が、クラブから解任を通告されていたことが22日に明らかになった。

 コンブアレ監督の関係者の話よると、21日に行われた第17節に勝利し、リーグ単独首位でシーズン前半戦を折り返した翌日、パリ・サンジェルマン(以下PSG)のスポーツディレクターを務めるレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)氏が、監督とアシスタントコーチに解任を言い渡したとしている。

 同日にクラブは「現在コンブアレ監督と協議を行っており、近日中に双方合意の下で解任が成立する」と発表している。

 今夏にPSGを買収したカタール・スポーツ・インベストメンツ(Qatar Sports Investments、QPI)は、クラブを「世界的な強豪チーム」に変革することを目標に掲げ、イタリア・セリエAのパレルモ(US Citta di Palermo)からハビエル・パストレ(Javier Pastore)を4200万ユーロ(約42億円)で獲得するなど、これまで補強に8500万ユーロ(約85億円)を費やしており、最近では元イングランド代表のデビッド・ベッカム(David Beckham)と契約交渉中だとされている。

 現役時代にPSGに在籍し、ポール・ルグエン(Paul le Guen)氏の後任として2009年5月からチームを率いているコンブアレ監督は、2010-11シーズンにリーグ戦4位、フランス杯2010-11(Coupe de France 2010-11)準優勝の成績を残した。

 しかしながら今シーズンは、現在リーグ首位に立っているものの、フランスリーグ杯2011-12(French League Cup 11-12)で4回戦敗退、ヨーロッパリーグ2011-12(UEFA Europa League 2010-11)ではグループリーグ敗退に終わり、QPI関係者からは監督の保守的な戦術がチームの目標にはそぐわないとの批判がささやかれていた。

 新監督の候補には、チェルシー(Chelsea)前監督でレオナルド氏と会談を行ったカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)氏をはじめ、フランク・ライカールト(Frank Rijkaard)氏やクロード・マケレレ(Claude Makelele)氏の名前が挙がっている。(c)AFP