【5月1日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)は30日、準決勝第2戦が行われ、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は0-2でレアル・マドリード(Real Madrid)に敗れたものの、2戦合計スコアを4-3として、クラブ史上2度目となる決勝進出を決めた。

 レアルは試合終盤に2得点を挙げたものの、ドルトムントが5分間のロスタイムを耐え抜き、25日に英ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる決勝へ駒を進めた。

 24日の第1戦に1-4で敗れ、突破のためには大差での勝利が必要なレアルは、序盤にゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、メスト・エジル(Mesut Ozil)が立て続けに迎えた好機を決めきれず、その後は勢いを失ったかに見えた。

 代わって試合を優位に進めたドルトムントは、後半に入るとロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が角度のないところから強烈なシュートを放ったが、これはクロスバーに弾かれて惜しくも得点とはならなかった。

 レアルのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、後半10分を過ぎたところでカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とカカ(Kaka)を投入し、最後の勝負に出たが効果は薄く、自信を持ってプレーを続けるドルトムントを前に好機を作り出すことができなかった。

 逆にドルトムントは見事な連携からマルコ・ロイス(Marco Reus)が中央へ折り返し、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)が決定的なシュートを放ったが、これをGKディエゴ・ロペス(Diego Lopez)が辛うじて腕に当ててゴールを割らせなかった。

 するとレアルは後半38分、カカのパスを受けたエジルが低いクロスを送ると、これにベンゼマが合わせて先制点を決め、突破へ向けてかすかな希望を手にした。

 さらにその5分後には、ベンゼマのお膳立てからセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)がゴールネットの天井に突き刺さるシュートを決め、土壇場での突破が現実味を帯びた。

 しかし後半ロスタイムのラモスのヘディングは枠を捉えることができず、逆転を許さなかったドルトムントが、FCバルセロナ(FC Barcelona)とバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の勝者と対戦する決勝へ進出した。(c)AFP/Kieran CANNING