【3月14日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)は13日、決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は1-2でインテル(Inter Milan)に敗れたものの、2試合合計スコアを2-2とし、アウェイゴール差で上回って準々決勝に進出した。

 インテルは、本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で後半30分にディエゴ・ミリート(Diego Milito)のゴールで先制し、試合は延長に持ち込まれるかと思われたものの、同ロスタイムにマルセイユのブランドン(Brandao)が同点ゴールを挙げた。

 その後、マルセイユのゴールキーパー(GK)スティーヴ・マンダンダ(Steve Mandanda)にペナルティーエリア内で倒されたジャンパオロ・パッツィーニ(Giampaolo Pazzini)がペナルティーキック(PK)を蹴りこみ、インテルは2-1でマルセイユから勝利を収めたものの、アウェイゴールに泣いた。

 マルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)で行われた第1戦では、アンドレ・アイェウ(Andre Ayew)が後半ロスタイムに挙げた得点でマルセイユが1-0で勝利しており、2戦続けてロスタイムに試合が大きく動いた。

 マルセイユのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、「感動的なハッピーエンドを迎え、とても幸せだ。超一流のトップチームを相手にしながらも、我々はマンダダの活躍でおかげで前半を乗り切った」とコメントした。

 一方インテルのクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は、この敗退を受けて新たな職を探すことになるかもしれない。チームは優勝争いから脱落し、来季の欧州カップ戦の出場権獲得をかけて国内リーグ戦で苦しい戦いを強いられている。

 敗退の原因は「運のなさ」にあるとするラニエリ監督は、「この試合は今季の我々そのもの。マルセイユより良いプレーをし、チャンスもあった。マルセイユは2試合で枠内シュートは3本だったが、サッカーではそのうちの1つでも決めたチームが勝利する」と語り、さらに「今年はあまりついていない。これ以上をチームに求めることはできない」と付け加えた。(c)AFP/Barnaby Chesterman