【3月13日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝トーナメント1回戦、オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)との第2戦を13日に控え、インテル(Inter Milan)のクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督の今後に関する憶測が飛び交っている。

 イタリア国内では、インテルが勝ち抜けなければラニエリ監督は解任されるだろうとのうわさが出回っている。

■リーグ戦で10試合ぶりの勝利を挙げたインテル、失点は命取り

 9日に行われた11-12イタリア・セリエA第27節、キエーボ・ベローナ(Chievo Verona)戦で2-0と勝利し、インテルは公式戦10試合ぶりの白星を挙げたものの、ラニエリ監督へのプレッシャーは弱まっていないと見られている。勝ち星のなかった9試合のうち、敗れた7試合でインテルはすべて完封負けを喫している。

 この結果、今シーズンを3位で終えて、欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)の出場権を獲得するチャンスがほぼついえているインテルは、現在5位と勝ち点6差の7位につけており、ヨーロッパリーグ2012-13(UEFA Europa League 2012-13)への切符獲得さえも厳しい戦いとなっている。

 2月22日に行われた第1戦でマルセイユに0-1で敗れたインテルは、第2戦で1点でも奪われた場合、勝ち抜けるためには少なくとも3点を奪わなければならない

■マルセイユ、リーグ戦4連敗中も好材料がそろう

 しかしながら、対するマルセイユも9日に行われたフランス・リーグ1第27節のアジャクシオ(Ajaccio AC)に敗れ、リーグ戦4連敗を喫している。

 それでも、アジャクシオ戦ではチーム得点王のロイク・レミ(Loic Remy)やマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)が負傷から戦列復帰し、同試合を欠場したアンドレ・アイェウ(Andre Ayew)もインテル戦のメンバーに名を連ねており、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、フルメンバーを組むことが可能となっている。

 さらに、マルセイユにはインテル戦に向けて2つの好材料がそろっている。デシャン監督は、現役時代のユベントス(Juventus)在籍時にアウェイでのインテル戦に敗戦を喫したことがない。また、インテルは今シーズンのチャンピオンズリーグのホームの試合で3試合中2試合で黒星を喫している。

 一方、同日行われるもう1試合ではバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)がFCバーゼル(FC Basel)を迎え撃つ。バイエルンは、第1戦で0-1とバーゼルに敗戦を喫している。(c)AFP/Barnaby Chesterman