【2月22日 AFP】22日に行われるサッカー欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝トーナメント1回戦の第1戦で、インテル(Inter Milan)は敵地スタッド・ヴェロドローム(Stade Velodrome)でオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)と対戦する。

 インテルとマルセイユの11-12シーズンは、国内リーグで開幕スタートに失敗しながらも前半戦終盤に巻き返しを見せ、その後再び調子を落とすという同じような道をたどっている。

■勝利から見放されたインテル、不振脱却なるか

 クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督率いるインテルは、一時は国内の公式戦(リーグおよびカップ戦)10試合で9勝を記録し、欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)出場権獲得の可能性もあったが、最近6試合では勝利から見放されている。

 8シーズン連続でCL16強入りを果たしているインテルは、最近2試合では格下のノヴァーラ(Novara Calcio)とボローニャ(Bologna FC)を相手にホームで連敗を喫しており、リーグ戦ではここ5試合で勝ち点1しか獲得できていない。

 CL制覇を含む3冠を達成した09-10シーズンに大活躍を見せた司令塔ウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)が復帰したインテルだが、クラブの状況は好転せず、ラニエリ監督はマルセイユ戦でスナイデルを控えに回す可能性を示唆している。

 インテルはボローニャ戦でチームから外れたワルテル・サムエル(Walter Samuel)とディエゴ・ミリート(Diego Milito)が戦列復帰すると見られている。

■インテルに相性がいいマルセイユのデシャン監督

 最近のリーグ戦では2試合連続引き分けに終わっているマルセイユだが、2011年11月23日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ第5節、オリンピアコス(Olympiacos)戦を最後に敗戦を喫していない。

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属していた1995-96シーズンにCL優勝を飾り、その後同クラブで指揮を執ったマルセイユのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、インテルとの個人戦績で10戦9勝を記録し、ASモナコ(AS Monaco)で指揮官を務めていた03-04シーズンのCL準決勝では、ラニエリ監督率いるチェルシー(Chelsea)を退けている。

 10-11シーズンの決勝トーナメント1回戦でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に敗れているマルセイユは、大会制覇を果たした92-93シーズン以来となる8強進出を目指しているが、チームの得点王ロイク・レミ(Loic Remy)が、ハムストリングの負傷で欠場することが決まっている。

 両クラブの対戦は、UEFA杯2003-04(UEFA Cup 2003-04)準々決勝の2試合のみで、マルセイユが合計スコア2-0で勝利している。

 同日行われるそのほかの試合では、FCバーゼル(FC Basel)とバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が対戦する。両チームは10-11シーズンのCLグループステージで顔を合わせており、バイエルンが対戦成績を2勝0敗としている。(c)AFP/Tom Williams