【5月5日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)準決勝、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対シャルケ04(Schalke04)第2戦。試合はマンチェスター・ユナイテッドが4-1で勝利し、2試合合計スコアを6-1として決勝進出を決めた。

 第1戦を2-0で先勝したマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督は、先発メンバーを9人入れ替え、28日にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる決勝戦に余力を残して駒を進めた。

 試合ではマンチェスター・ユナイテッドに思いがけないヒーローが誕生した。ダロン・ギブソン(Darron Gibson)は、前半26分にルイス・アントニオ・バレンシア(Luis Antonio Valencia)の先制点をお膳立てすると、同31分には追加点を挙げる活躍を見せた。

 シャルケは同35分にホセ・マヌエル・フラド(Jose Manuel Jurado)が一矢を報いたものの、後半27分、同31分にアンデルソン(Anderson Oliveira)の立て続けのゴールでマンチェスター・ユナイテッドが突き放し、試合を決定づけた。

 マンチェスター・ユナイテッドは直近4シーズンで3度目の決勝進出。2008-09シーズンにローマ(Rome)で行われた決勝で敗れたFCバルセロナ(FC Barcelona)に雪辱を果たす機会を得た。

 ファーガソン監督は、「昨晩は先発メンバーを考えていて、寝られなかった。4回目を覚ました。しかし、選手たちは誇りを感じさせてくれた」と英ITVに語った。

「事はチャンピオンズリーグの準決勝だ。それだけに、正しい事を成しただろうかと自らに問いかけざるを得なかったのだが、正しかったと示せて良かった。このチームなら優勝できる。力あふれる素晴らしいチームだ。もちろんバルサ(バルセロナの愛称)は間違いなく現在最強のチームだ。素晴らしいサッカーをしていて、見るのも楽しい」

 シャルケのラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督は、「マンチェスター・ユナイテッドを祝福しなければならない。2試合を通じて彼らは優れたチームだった」と述べ、潔く敗北を認めた。

「失点するや否や、厳しい戦いになった。いわゆる控え組の選手の能力を見ても、彼ら(マンチェスター・ユナイテッド)の実力は際立っていた。(ディミタール・)ベルバトフ(Dimitar Berbatov)やアンデルソンは良いプレーをしていたし、ほとんどのブンデスリーガのチームは彼らのような選手がいれば満足するだろう。われわれは、準々決勝のインテル(Inter Milan)戦で敗退していた可能性もあった。今夜、自分たちのレベルを思い知らされた」

(c)AFP/Rob Woollard