【4月6日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)準々決勝、レアル・マドリード(Real Madrid)対トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)第1戦は、レアル・マドリードが10人となったトッテナムを4-0で下した。

 レアル・マドリードは、エマヌエル・アデバヨール(Emmanuel Adebayor)の2ゴールとアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の得点で、トッテナムを退けた。トッテナムは4得点を奪われ、本拠地ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)で13日に行われる第2戦を厳しい状況で迎える。

 1961-62シーズンの旧欧州チャンピオンズカップ以来となる準決勝進出を目指すトッテナムは前半15分、ピーター・クラウチ(Peter Crouch)がレイトタックルで2度目の警告をうけ、早々に退場。悔いが残るかたちで10人でレアル・マドリードと戦う羽目となった。

 試合後、トッテナムのハリー・レドナップ(Harry Redknapp)監督は「(クラウチの)タックルのリプレイは見ていない。すでにイエローカードを受けていた状況で、レッドカードを貰うようなリスクを犯すべきではなかった。この状況をひっくり返すのは難しい。4点リードのレアル・マドリードを追う展開は、非常に厳しい。険しい道のりとなることは疑いもない。それでも、われわれは(本拠地の)ホワイト・ハート・レーンで全力を尽くす」と語った。

 一方、勝利したレアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、クラウチの退場によってトッテナムが描いていた作戦は、不可能に近くなったことを認めた。モウリーニョ監督は英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「このレベルで11人対10人という戦いは、ほぼあり得ないことだ。11人でプレーするチームの方に、集中力を維持できるかという問題が生じるが、われわれは後半に、それができた。前半は駄目だったが、後半はできていた」と語った。また、「10人のチームであれだけ長時間(戦う)というのは、不可能なミッション。11人対11人ならば、より良い試合内容だったはずで残念だ」と述べた。

 しかし、モウリーニョ監督は、それでもトッテナムは、まだ勝負の場にとどまっていると考えている。「私はイングランドのサッカーをよく分かっているし、イングランド人の精神面も知っている。イングランドサッカーの概念では、まだ試合は終わっていないのだ」(c)AFP/Phil Seery