【3月8日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)決勝トーナメント1回戦、アーセナル(Arsenal)との第2戦を8日に控え、FCバルセロナ(FC Barcelona)は守備陣に不安を抱えている。

 準々決勝進出に向けて、アウェイで行われた第1戦での敗戦を取り返さなければならないバルセロナだが、センターバックの先発要員であるカルレス・プジョル(Carles Puyol)とジェラール・ピケ(Gerard Pique)を、それぞれ怪我と出場停止で欠くことになった。

 プジョルは、1月中旬に膝を負傷、8日の試合には間に合う見込みがあったものの、6日の練習後に復帰の可能性が断たれた。

 その2人の代わりには、ここ数週間好調のエリック・アビダル(Eric Abidal)がサイドバックからセンターに入り、怪我が多くバルセロナでは長い時間を治療に費やしているガブリエル・ミリート(Gabriel Milito)とコンビを組むと見られている。

 しかしながら、中盤と前線は主力で固めると見られているため、アーセナルの守備陣にとっては、国内リーグ戦で既に78ゴールを挙げているバルセロナ攻撃陣との対戦は厳しい課題となるだろう。

 2009-10シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2009-10)準々決勝で両チームが顔を合わせた時に比べ、バルセロナは明らかに強力な相手になっている。同対戦でバルセロナはアウェイで引き分け、ホームではリオネル・メッシ(Lionel Messi)が見事なパフォーマンスを見せて全得点を叩き出し、4-1で勝利している。

 バルセロナはその後、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)を放出してダビド・ビジャ(David Villa)を獲得。そのビジャは、バルセロナのツータッチで繋ぐ素早い攻撃サッカーに見事に溶け込んでいる。

 前シーズンは自分たちのサッカーでバルセロナと戦って完敗したことから学び、アーセナルが磨きをかけたことも確かである。国内リーグで2位につけている(現地3月6日現在)ことが、疑いも無くその成長の現れであり、タレントが揃う中、中盤ではセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)とともにジャック・ウィルシャー(Jack Wilshere)が頭角を現している。

 アーセナルもまた有力選手の怪我人を抱えており、テオ・ウォルコット(Theo Walcott)とロビン・ファン・ペルシー(Robin Van Persie)は欠場、セスクとアレクサンドル・ソング(Alexandre Song)は不確かながらも、出場に向けてフィットすることが期待されている。(c)AFP/Tim Hanlon