【3月10日 AFP】イタリア・セリエA、ACミラン(AC Milan)のデビッド・ベッカム(David Beckham)は、欧州チャンピオンズリーグ2009-10(UEFA Champions League 2009-10)決勝トーナメント1回戦第2戦(10日)で、2003年の移籍以来オールド・トラフォード(Old Trafford)で初めて古巣マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United、以下ユナイテッド)と対戦するが、感情に圧倒されることはないだろうと語った。

 第1戦を2-3で落とし、劣勢を跳ね返して準々決勝進出を目指すACミランのベッカムは「僕はいつでもユナイテッドのファンだけれど、彼らに負けてもらいたいと思ったのは僕の人生の中でも恐らく初めてのことだろう」と話している。

 ACミランの本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro Stadium)で行われた第1戦に出場したベッカムは、中盤の位置で結果を出せず後半途中に交代させられており、第2戦の先発出場は確実ではない。しかしながら、ベッカムが試合の中で何らかの役割を果たすことは確かで、オールド・トラフォードに訪れたファンからの暖かい歓迎が予想される。

 ベッカムは、ユナイテッドのユースチームで実力をつけ、ギャリー・ネビル(Gary Neville)やニッキー・バット(Nicky Butt)、ポール・スコールズ(Paul Scholes)と共に1992年のFAユースカップ(FA Youth Cup)を制している。

 ユナイテッドはそのユースチームで育った選手をチームの核に据え、1998-99シーズンにはイングランド・プレミアリーグ、FAカップ(FA Cup)、欧州チャンピオンズリーグの3冠を達成している。

 クラブ専門チャンネルのミラン・チャンネル(Milan Channel)のインタビューでベッカムは「緊張はしない。7年ぶりにマンチェスターに戻って、ピッチに向かうことになるのだから幸せだ。たくさんの友人や、長い間支えてくれた人たちとも会うだろう。もし出場するとしても、怖がりはしない。興奮するね。あのスタジアムでは何年もプレーしていたし、マンチェスター・ユナイテッドの選手であるということの意味も分かっている。相手チームがそこで戦うことの意味も分かっている。オールド・トラフォードでの試合はいつも厳しいものだ。特に2-0で勝つことは難しい。やらなければならないのは分かっている。とても厳しい試合になるという事実は分かっているが、不可能なことはない」と語っている。(c)AFP/Angus MacKinnon