【5月22日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)・決勝、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)vsチェルシー(Chelsea)。試合は1-1で前後半90分を終了し延長戦でも決着がつかず、迎えたPK戦でチェルシーが5-6で敗れた。

 チームがチャンピオンズリーグのトロフィーを掲げるために十分戦ったと語ったチェルシーのアブラハム・グラント(Avram Grant)監督は「PKでの敗戦は本当に辛いものだ。何と言ってよいのか分からない。特に前半の30分を除いては試合を支配し、相手より多くのシュートを放っていたがポストやバーにも弾かれてしまった。PK戦でさえも我々はあと1本で勝利を手中にできる状況にあったが、負けてしまった」と試合を振り返った。

 チェルシーはPK戦で5人目のキッカーを務めた主将のジョン・テリー(John Terry)がシュートをミスしなければタイトルを獲得していたが、グラント監督は「1つのペナルティーキックが明暗を分けることもあるが、ジョンは何も言わなかった。彼は非常に落ち込んで泣いていたが、我々がここにいられるのは彼のお陰だ。リーグ戦では常にマンチェスター・ユナイテッドに主導権を握られるなど多くの困難があったシーズンだったが、それでも彼はいつでも我々のために主将としてそこにいてくれたし、ペナルティーキックを蹴るという責任を背負ったんだ」とかばい、テリーがまだ動揺したままでいると付け加えた。

 イングランド・プレミアリーグでは2位に終わり、カーリング杯2007-08(Carling Cup 2007-08)決勝ではトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に敗れて準優勝に終わるなど、07-08シーズン終了後はその首が危険にさらされるものと広く考えられているグラント監督だが「一番したくないことだが、ちょうど今考えている最中だよ」と語り、自身の今後について明言を避けた。(c)AFP