【4月9日 AFP】(写真追加、記事更新)サッカー欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)・準々決勝、リバプール(Liverpool FC)vsアーセナル(Arsenal)、第2戦。試合は終盤にスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)とライアン・バベル(Ryan Babel)のゴールでリードを奪ったリバプールが、本拠地アンフィールド(Anfield)でアーセナルを4-2で破り、2戦合計スコアを5-3として最近4シーズンで3度目となる準決勝進出を果たした。

 試合は前半13分にアブ・ディアビー(Abou Diaby)のゴールでアーセナルに先制を許したリバプールが、同30分にサミ・ヒーピア(Sami Hyypia)、続く後半24分にフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)のゴールで2-1と逆転に成功すると、迎えた同41分にアーセナルはエマヌエル・アデバヨール(Emmanuel Adebayor)がゴールを決め、スコアを2-2のタイに戻した。

 アウェーゴールでリバプールに勝り、準決勝進出へ大きく前進したかのように見えたアーセナルだったが、アデバヨールのゴールから1分後にコロ・トゥーレ(Kolo Toure)がペナルティエリア内でライアン・バベル(Ryan Babel)を倒したと判定されてPKを与えてしまうと、リバプールはそのチャンスをジェラードが確実に決めて再び勝ち越しに成功し、終了間際にはバベルが追加点を挙げてアーセナルに引導を渡した。

 試合後に自身のパフォーマンスをリバプールのシャツを身に纏って以来最悪の出来だったと話したジェラードは「チームとして素晴らしいパフォーマンスを見せられた。一時はアーセナルにリードを許していたが、僕らには勝ち上がるための力が備わっていた」と試合を振り返り、ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督も「大切なことは信じることだ。そしてチームは素晴らしいパフォーマンスを披露した」とコメントを残した。

 一方で試合に敗れたアーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は「(3日の第1戦を含めた)2試合の結果を受け入れることは難しい。2試合とも判定に泣いたこともあって失望感も2倍だ」と話し、第1戦でディルク・カイト(Dirk Kuyt)がアレクサンデル・フレブ(Alexander Hleb)をペナルティエリア内で倒しながらもPKを与えられなかった判定を引き合いに出しながら、リバプールに決勝点を献上する一因となったPKの判定について不満を隠さなかった。(c)AFP