【10月3日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2007-08(UEFA Champions League 2007-08)・グループリーグE・第2節、シュツットガルト(Stuttgart)vsFCバルセロナ(FC Barcelona)。試合はバルセロナが2-0で勝利し、グループリーグ2連勝を飾った。

 前半に迎えた4度の決定機を逃したシュツットガルトに対し、FCバルセロナは後半にカルレス・プジョル(Carles Puyol)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)がゴールネットを揺らした。第1節でオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)に快勝しているFCバルセロナは、第2節でリヨンを破ったグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)と同じく2連勝を飾り、得失点差によりグループ首位に立った。

 試合後シュツットガルトのアルミン・フェー(Armin Veh)監督は「我々は目下絶好調のバルセロナと対峙し、残念ながら彼らを相手にするのに相応しい自信を持ち合わせていなかった。自信がなければ運に頼る必要があるが、同じく残念なことに我々はその運さえも味方につけられなかった。あとはゴールが奪われるのをただ眺めるしかなかった」と敗戦の弁を語っている。

 一方、FCバルセロナのフランク・ライカールト(Frank Rijkaard)監督は「前半は感心できる内容ではなかった。立ち上がりは良かったが、チャンスの場面で軽率だった。この舞台ではチャンスを無駄にしている余裕は無いので、この点は我々が取り組まねばならない大きな課題だ」と語り、アウェーでの勝利にも満足していない様子を見せていた。

 29日のリーグ第8節で格下のハンザ・ロストック(Hansa Rostock)にホームで敗れているシュツットガルトの本拠地ゴットリープ・ダイムラー・シュタディオン(Gottlieb-Daimler Stadion)は、熱狂的なホームチームのサポーターで空気が張り詰めていたが、FCバルセロナは2005-06年大会の王者であり欧州で最も創造性に満ちたサッカーを見せるクラブという名に恥じぬプレーを披露した。

 「クアトロ・ファンタースティコス(Cuatro Fantasticos)」のうちサミュエル・エトー(Samuel Eto’o)を怪我で欠くFCバルセロナは、ロナウジーニョ(Ronaldinho)、リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ティエリ・アンリ(Thierry Henry)が前線に顔を揃え、ライカールト監督はふくらはぎの負傷で3試合戦列を離れていたロナウジーニョをキャプテンに指名した。

 バルセロナは試合開始直後にロナウジーニョとの連携で抜け出したメッシのシュートがゴールポストを叩くなどでシュツットガルトに早期警戒を促した。一方のシュツットガルトは2006-07シーズンのドイツの年間最優秀選手に輝いたマリオ・ゴメス(Mario Gomez)が直後に惜しいシュートを放つなど徐々にリズムを掴むと、その後ゴメスとアルチュール・ボカ(Arthur Boka)が2度づつ決定機を迎えたが、バルセロナの守護神ビクトル・バルデス(Victor Valdes)の好セーブに阻まれて得点を挙げることはできず、両チームは無得点のまま前半を折り返した。

 前半はシュツットガルトにチャンスを作られたバルセロナだったが、ラファエル・マルケス(Rafael Marquez)に代わって前半7分から途中出場したプジョルが後半7分にコーナーキックのこぼれ球につめて先制点を奪うと、同22分にはメッシがゴールを決めてリードを2点差に広げ、ロスタイムにはエリック・アビダル(Eric Abidal)のシュートが惜しくも枠を外れて3点目を奪うことはできなかったがこのまま逃げ切った。(c)AFP/Ryland James