【5月23日 AFP】サッカー、欧州チャンピオンズリーグ(Champions League)・決勝のリバプール(Liverpool)戦を23日(現地時間)に控えるACミラン(AC Milan)のカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督をはじめパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)やカカ(Kaka)は22日に決戦の舞台アテネ・オリンピックスタジアム(Athens Olympic Stadium)で記者会見を行った。

■アンチェロッティ監督「イスタンブールでの敗戦は過去」

 アンチェロッティ監督は、2004-05シーズン大会の決勝で前半を終え3-0でリードしながらも後半に僅か6分間で3失点を喫し同点に追いつかれPK戦の末敗れているリバプールとの再戦について「それは過去の話に過ぎない。我々のモチベーションでは彼らへのリベンジではないので、過去の出来事に苛まれることは無い。この決勝の舞台に立つということ自体が最大にして唯一のモチベーションであり、今回はよりハッピーな結末が待っていることを望んでいる」と語り、イスタンブールでのショッキングな敗戦に囚われず試合に臨む姿勢を見せた。 

 また、リバプールの主将スティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)についてアンチェロッティ監督は「ジェラードはカリスマ性と強烈な個性を兼ね備えたキャプテンであり、リバプールのベストプレーヤーであることに疑いようは無いが、彼らは他にも多くのタレントを抱えている。我々が対戦するのはあくまでもリバプールというチームでありジェラードではないので、彼一人をだけを警戒するのはナンセンスだ。重要なのはできるだけ早く試合のペースを掴み、ボールを支配することだ」とジェラードを警戒しながらも戦術に変更はないことを示唆した。

■英国のクラブとの相性の良さを強調するカカ

 06-07シーズンの大会で10得点を挙げ大会得点王の座をほぼ手中に収めているカカは「(3-0で勝利した)マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との第2戦の前半のようなプレーができればリバプールを困難に陥れることができるだろう。今大会では英国のクラブに相性が良いので決勝でもそうなることを望んでいる」と語り、準決勝でマンチェスター・ユナイテッドを、決勝トーナメント1回戦でセルティック(Celtic)を降すなど英国のクラブとの相性の良さを強調した。

■通算8度目の決勝戦に臨むマルディーニ

 また、93-94年大会の決勝でバルセロナ(Barcelona)を4-0で降し、ビッグイヤーを掲げているアテネ・オリンピックスタジアムで史上最多タイとなる同大会通算8度目の決勝戦に臨むミランの主将マルディーニは「ミランはこれまでに欧州の舞台では経験がものを言うことを証明してきたが、それは今大会でも例外ではない。我々は一貫してこの舞台で素晴らしい成功を収めている」と語り、過去5大会で3度目の決勝を戦うミランの経験の豊富さが試合に大きく影響することを示唆した。(c)AFP/STEFANO BLIN