
【2月4日 AFP】闘犬容疑で禁固1年11月の判決を受けたNFLアトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)のマイケル・ヴィック(Michael Vick)受刑者が、チームに対し2000万ドル(約21億円)を返却する必要がなくなった。
ミネアポリス連邦地裁は現地4日、調停人により既になされていた、同受刑者に契約金として支払われるボーナス3700万ドル(約39億円)のうち、2000万ドルをファルコンズが回収できるとした決定を覆す判決を下した。
判決により同受刑者は2000万ドルの一部を返却することになり、残りの全額は手元に残ることになる。
判決を受けNFLの広報担当は「故意に契約を犯した個人に数千万ドルを受け取る権利があることは道理にかなっていない」と語っている。
一方、NFL選手協会(NFL Players Association、NFLPA)は判決を、NFLPAと同受刑者の完全な勝利として受け止めている。NFLPAの総務、リチャード・ベアデルセン(Richard Berthelsen)氏は「ヴィックのボーナスを回収することが認められる可能性があった。既に獲得したボーナスの没収禁止という協定に則った判決だ。我々はヴィックのためだけでなく、今回のケースが他の選手とって価値ある前例となったことを嬉しく思う」と語った。
ファルコンズは、同受刑者に支払うボーナス額を1年後にサラリーキャップによる総年俸制限の対象外にするため、ボーナスの返却を求めていた。
今回の決定で、ファルコンズは同受刑者にボーナスとして支払う3700万ドルの大部分を取り戻すことができず、2009年と2010年シーズンには、他の選手に対し利用できる可能性があった1500万ドル(約16億円)が年俸総額に自動的に含まれることになった。
ファルコンズの球団社長を務めるリッチ・マッケイ(Rich McKay)氏は「今後の法的手続きに関して専門家と十分に協議を重ねてから対応する。今回の決定には失望したが、2008年のサラリーキャップに影響はない」と語っている。
NFLから無期限の出場停止処分を受けている同受刑者は現在、カンザス州の刑務所で薬物治療を受けながら服役している。(c)AFP
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