【1月12日 AFP】ダカールラリー2012(Dakar Rally 2012)は11日、第10ステージが行われ、ミニ(MINI)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel)が四輪部門の総合首位を守り、通算10度目のダカール制覇に前進した。

 また、ハマー(Hummer)のロビー・ゴードン(Robby Gordon)が車両エンジンに規約違反があったとして失格処分を言い渡され、ダカールラリー制覇を望むゴードンは大きな打撃を受けた。

 10日に行われた第9ステージ終了後の検査でゴードンの車両エンジンに問題が見つかり、主催者側はエンジンに直結している換気装置を改修したことがパフォーマンスを向上させたとしているが、ゴードン側は容疑を否認している。

 四輪部門の総合首位に立つペテランセルにプレッシャーを与えていたゴードンが処分を不服として上訴したため、国際自動車連盟(International Automobile FederationFIA)による審判が下るまで失格は保留となり、ゴードンはチリのイキケ(Iquique)からアリカ(Arica)まで377キロメートルのレース区間で行われた第10ステージに出場した。

 しかしながら、第10ステージを制したミニのホアン・ナニ・ロマ(Joan Nani Roma)が総合2位に浮上しており、同3位に順位を落としたゴードンは優勝争いから後退した。

 一方、二輪部門では、ハスクバーナ(Husqvarna)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort)がステージ優勝を飾った。

 総合優勝を争うKTMのシリル・デプレ(Cyril Despres)とマルク・コマ(Marc Coma)はステージ優勝を逃しているものの、前回王者のコマがステージ2位に入り、総合首位に立つデプレとの差を21秒に縮めている。

 日本勢は、四輪部門でトヨタ(Toyota)の三橋淳(Jun Mitsuhashi)が22位、トラック部門で日野(Hino)の菅原照仁(Teruhito Sugawara)が12位につけている。(c)AFP