【1月13日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が12日、世界ロードレース選手権(WGP)に参戦するドゥカティ(Ducati Team)との合同プレス向けスキーイベント「WROOOM」で行われた会見に出席した。

 元世界王者のアロンソは、テストの制限はサッカー選手がボール無しで練習するのと同じだと会見で怒りをぶつけた。予算削減や、参戦チーム間の実力差を埋めるため、ドライバーが行うことのできるテストの合計回数には厳しい制限が設けられている。

 会見でアロンソは、「2輪ライダーがモトクロスに、(F1)ドライバーがカートに乗ることは、運転するということでは一番似通っているが、それでも全く違ったもので助けにはならない。(サッカー選手のリオネル・)メッシ(Lionel Messi)にボールではなくラケットを持たせたり、(テニス選手の)ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)に卓球のラケットを強制するようなものだ。僕がカートを運転するのは、4ヶ月間何もできないからだ」と批判を口にした。

 また、会見中にアロンソは、自身の離婚を始めとした私生活の報道に対し、「自分自身のプライベートに関して話したことはないし、今回も話すつもりはない」とコメントして、報じられていることの多くがでたらめであると報道陣を批判した。

 しかしながら、アロンソはレース関連の話題では多くを語らず、「新しいマシンを風洞やコンピューター上で目にはしたけれど、数値や(グラフの)線しか分からない。コース上で何が起こるのかを把握しなくてはならないんだ。ただ、マシンの本当のポテンシャルを理解し始めるには、シーズンの第2戦か第3戦まで時間がかかる。それでも、理論上では、チームは必要なこと全てをしっかりやってくれていると思う」とコメントしたものの、新シーズンにおける自身の可能性に関する見解を示すことは無かった。(c)AFP