【10月6日 AFP】11F1第15戦日本GP(Japanese Grand Prix 2011)は7日、三重県の鈴鹿サーキット(Suzuka circuit)で開幕を迎える。

 今季14戦で9勝を挙げているレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、ドライバーズタイトル争いでマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のジェンソン・バトン(Jenson Button)に124ポイント差の計309ポイントを獲得しており、日本GPで1ポイントを獲得すれば2011年シーズンの年間総合王者に輝くことになる。

 ベッテルは9日の決勝で10位以内を確保すればF1史上最年少でのドライバーズタイトル連覇を達成するが、レッドブルの代表を務めるクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)氏は「我々は常に勝つためにレースをしている」と話しており、安全にレースを進めるのではなく、全力で勝利を目指すことを誓っている。

 現在ドライバーズタイトル争いで2位につけるバトンは5日、マクラーレンとの契約を更新したと発表した。バトンは「マクラーレンは僕にとって居心地のいいチームだ。これまで以上に結果を残せるレースができると思う」とコメントした。

 厳しい状況ながらも、年間王者の可能性を唯一残しているバトンは「レースに勝ち続け、タイトルを獲得するという野望を隠したことはない。マクラーレンこそが目的を達成できる場所だと強く信じている」と勝利への執念を見せ、2008年に年間王者に輝いたチームメイトのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)とともに、ベッテルのタイトル獲得阻止へ全力を尽くすと話した。

 天候が変わりやすく、高速の8の字コースがある鈴鹿サーキットは、1989年、1990年の日本GPでアラン・プロスト(Alain Prost)とアイルトン・セナ(Ayrton Senna)が接触し、両者の確執が決定的となった歴史がある。

 波乱のないレースを望んでいるベッテルは第14戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2011)終了後、「統計的には僕たちが有利だが、物語は終わるまで分からない」とコメントしている。(c)AFP/Tim Collings