【5月30日 AFP】11F1第6戦モナコGP(Monaco Grand Prix 2011)は29日、決勝が行われ、ポールポジションからスタートしたレッドブル(Red Bull)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel、ドイツ)が2時間09分38秒373でモナコ初優勝を飾った。

 レースは多重クラッシュなどでセーフティーカー導入や赤旗中断が相次ぐ波乱の展開となった。混乱の中、運も味方につけたベッテルは僅差で通算15勝目、直近10レースでは8勝目を手にし、ドライバーズ選手権でのリードを広げた。

 2位には、過去2度のモナコ制覇を誇るフェラーリ(Ferrari)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso、スペイン)が2時間9分39秒511で入り、チームに今季最高位となる2位をもたらした。一旦はリードしながら度重なるセーフティーカー導入などにより勝利をふいにしたマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)のジェンソン・バトン(Jenson Button、英国)は、2時間9分40秒751で3位に終わった。

 4位は、2時間10分01秒474でレッドブルのマーク・ウェーバー(Mark Webber、オーストラリア)。ザウバー(Sauber)の小林可夢偉(Kamui Kobayashi)は4位入賞を果たすかに見えたが、終盤にウェーバーに抜かれ、2時間10分05秒289の5位でレースを終えた。

 一方、6位フィニッシュしたマクラーレンのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton、英国)は、ウィリアムズ(Williams)のパストール・マルドナド(Pastor Maldonado、ベネズエラ)との接触により20秒ペナルティを科されたが、順位は変わっていない。(c)AFP/Gordon Howard