【5月5日 AFP】ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏率いるメディア大手ニューズ・コーポレーション(News Corp)と、フェラーリ(Ferrari)の親会社であるフィアット(FIAT)株の30%を保有しているイタリアの投資会社エクソール(Exor)は3日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の事業買収に向けて合弁企業の設立を検討していると発表した。

 声明によると両社は「フォーミュラワン発展の長期的計画の策定を目指す合弁企業立ち上げの可能性を模索する初期段階」にあり、今後数週間から数か月間にわたってF1の主な利害関係者や、この計画に参加する可能性のある企業などに接触するという。

 一方、F1開催の権利などを管理するFOA(Formula One Administration)のバーニー・ エクレストン(Bernie Ecclestone)会長は、数週間前にニューズ・コーポレーションが参加する企業連合がF1を事業買収する可能性を否定していた。

 英紙タイムズ(Times)に対してエクレストン氏は「全くくだらない。フォーミュラワンは売りに出されていない。いずれにせよ、他の放送局との交渉力が制約を受けるだろうからメディア企業に売却することはないだろう」と語っている。(c)AFP