【12月11日 AFP】F1開催権利などを管理するFOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)会長(80)が強盗に襲われて顔面を殴打されたが、抜け目無いエクレストン会長は、なんとその直後に撮影した写真をスイスの時計メーカーの広告に活用した。

 小柄のエクレストン会長は前月、ロンドン(London)のナイツブリッジ(Knightsbridge)にある事務所の外で強盗に襲われ、2万ドル(約170万円)もする限定版のスイス製高級腕時計を奪われた。強盗は恋人のファビアナ・フロシ(Fabiana Flosi)さんのイヤリングも奪ったという。

 高級腕時計ブランドでF1スポンサーでもあるウブロ(Hublot)の広報担当者によると、エクレストン氏からジャン・クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)最高経営責任者(CEO)に電子メールで連絡があり、殴打された後の写真とともに、「see what people will do for a Hublot(ウブロを手に入れるために人がすることを見てくれ)」と書かれたメッセージが送られてきたという。

「2人はよく知った仲ですし、ユーモアのセンスもありますから。広告のアイデアはエクレストン氏から出されました」(ウブロの広報担当者)

 前月、ブラジルGP前にサンパウロ(Sao Paolo)でF1ドライバーのジェンソン・バトン(Jenson Button、英国)が武装集団に襲われそうになる事件が起きた際にエクレストン会長は、サンパウロはロンドンと同じくらい安全なのでレースの開催に問題はないと語っていた。(c)AFP

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