【10月1日 AFP】(一部訂正、記事更新)フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は30日、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)と2010シーズンから3年契約を結んだと発表した。

 アロンソはフェリペ・マッサ(Felipe Massa)、ジャンカルロ・フィジケラ(Giancarlo Fisichella)とチームメイトとなり、2007シーズンの年間王者キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は、シーズン終了後に去ることとなった。

 夏ごろにはフェラーリと2011年から契約することで合意に至っていたが、この数日間で状況が変わり、移籍を1年前倒しすることになったと明かしたアロンソは、「フェラーリのドライバーになることができてとても嬉しいし、誇りに思う。跳ね馬(フェラーリの愛称)を運転することは、この仕事をしているすべての人の夢であり、それを実現できる幸運を僕は手にした。フェリペと共にフェラーリや、世界中のファンを満足させる自信がある。新しいチームで始動するのが待ちきれないよ」と話している。

 フェラーリのステファノ・ドメニカーリ(Stefano Domenicali)代表は、「これまでに2度年間王者に輝き、自分の持つ恵まれた才能を証明したドライバーを迎えることができて誇りに思う。もちろん、キミにはフェラーリ在籍時に成し遂げたすべてのことを感謝したい。1年目にはドライバーズタイトルを勝ち取り、フェラーリの歴史に貢献した。2007年と2008年には、チームのコンストラクターズタイトル獲得に極めて重要な役割を果たした。今シーズンは難しいシーズンだったが、彼は見事な才能を証明し、ベルギーGP(Belgian Grand Prix 2009)で優勝するなどいくつかの好成績を収めている。今シーズン残り3レースで我々はさらなる好タイムを残せると確信している」と語っている。

 声明では3年間の契約金について発表はされていないが、メディアはアロンソの年俸が約2500万ユーロ(約33億円)と報じている。アロンソは1956年から57年にかけてフェラーリに在籍した故アルフォンソ・デ・ポルターゴ(Alfonso De Portago)氏以来となる2人目のスペイン人ドライバーとなった。

 ルノー(Renault)で2005シーズンと2006シーズンの年間王者に輝いたアロンソは、その後移籍したマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)で不遇のシーズンを過ごすと、2008シーズンからルノーに復帰していた。

 声明では3年間の契約金について発表はなされていないが、メディアはアロンソの年俸が約2500万ユーロ(約33億円)と報じている。これでアロンソは1956年から57年かけてフェラーリに在籍した故アルフォンソ・デ・ポルターゴ(Alfonso De Portago)氏以来2人目のスペイン人ドライバーとなった。

 2001年にミナルディ(Minardi)でF1デビューを飾ったアロンソは、翌年にテストドライバーとしてルノーと契約、2003年にはレギュラードライバーとなり、デビューシーズンからポールポジション獲得とグランプリ制覇を成し遂げている。

 フェラーリがアロンソを獲得したことにより、ライコネンはマクラーレン・メルセデスに移籍することが有力視されている。また、ルノーは来シーズンからロベルト・クビサ(Robert Kubica)が加入すると発表すると見られている。

 フェラーリのホームページの声明でライコネンは「合意の上で、2010年までのフェラーリとの契約を打ち切ることを承諾した。多くのレースで勝利し、素晴らしい3年間を過ごすことのできたチームを去ることはとても寂しい」とコメントしている。(c)AFP