
【12月26日 AFP】3月の開幕戦から10月のクライマックスまでを振り返ると、「スパイ疑惑」、「新星」、「踏みにじられたエゴ」、「数百万ドルの論争」が2007シーズンのF1を魅惑的に構成した。
同時にタイトルレースはミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏が引退した後のF1グランプリに未来があることを証明した。
■2007年を語る上での主役はマクラーレン勢!?
フェラーリ(Ferrari)で偉大なシューマッハ氏の後継者となったキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)は、最終戦のブラジルGP(Brazilian Grand Prix 2007)を制して僅か1ポイント差での年間王者に輝いたが、ライコネンは2007シーズンのストーリーにおいて自身の優勝は脚注のような存在だと見なしている。
2007シーズンの主役は自信に満ち溢れたルーキーのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)、ドライバーズタイトル3連覇を目指し慎重を期するフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)、両ドライバーが所属しスパイ疑惑により1億ドル(約113億円)の罰金を科されたマクラーレン・メルセデス(McLaren-Mercedes)の三者だった。
アロンソは最終的にハミルトンと同じ109ポイントのドライバーズポイントを獲得したが、王者への敬意を欠くチームに対する怒りからシーズン終了後にマクラーレンを退団し、古巣ルノー(Renault)に復帰している。
罰金に加え2007シーズンのコンストラクターズポイントを剥奪されたマクラーレンは、クリスマスが近づくとスパイ疑惑で自らが演じた役割について謝罪し、入手したフェラーリのデータを以前から疑われていた以上に活用していたことを認めた。
チームのトラブルついてハミルトンは「唯一の心配はチームの集中と決意が影響を受けてはならないということだが、そうならないことは知っている。我々が最高であるということを、チームが胸に刻んでいる事を望んでいる」と語っている。
■2007年・F1グランプリ、ライコネンのドライバーズタイトル獲得までの軌跡
開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2007)で3位に入りその才能を見せつけた22歳のハミルトンは、続くマレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2007)、バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2007)、スペインGP(Spanish Grand Prix)で3戦続けて2位に入り、史上最年少でドライバーズランキングのトップに立った。
第5戦のモナコGP(Monaco Grand Prix 2007)ではハミルトンがチームの戦術に疑念を抱き、徐々にマクラーレンの中にあった緊張が露見しはじめたが、ハミルトンは第6戦のカナダGP(Canada Grand Prix 2007)でキャリア初優勝を飾ると、続く米国GP(United States Grand Prix 2007)も制してドライバーズランキングで2位につけるチームメイトのアロンソに10ポイント差をつけた。
舞台を欧州に戻した第8戦のフランスGP(France Grand Prix 2007)ではライコネンが優勝を果たし、フェリペ・マッサ(Felipe Massa)と共にフェラーリ勢が1・2フィニッシュを飾ったが、この時点でハミルトンはアロンソとの差を14ポイントに広げている。
第9戦の英国GP(British Grand Prix 2007)ではライコネンが2戦連続で優勝を飾り、続く第10戦のヨーロッパGP(Europe Grand Prix 2007)ではアロンソがシーズン3勝目を挙げ、同GPで9位に終わったハミルトンのデビューからの連続表彰台入りは9でストップした。
第11戦のハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2007)では、予選でポールポジションを獲得したアロンソが予選中のピットでハミルトンを妨害したとしてグリッド降格処分を受け、両者の関係は完全に決裂。結局レースはハミルトンが制し、ドライバーズポイントを80に伸ばして2位のアロンソに7ポイント差を、3位のライコネンに20ポイント差をつけた。
続く第12戦のトルコGP(Turkish Grand Prix 2007)ではマッサがシーズン3勝目を挙げ、2位に入ったライコネンと共にフェラーリがシーズン第8戦以来の1・2フィニッシュを飾り、ハミルトンはタイヤのバーストなどもあり5位に終わる。
スパイ疑惑によりマクラーレンのコンストラクターズポイント剥奪と罰金1億ドルが発表された直後のイタリアGP(Italian Grand Prix 2007)では、チームに動揺が走る中でアロンソが優勝を飾った。
続く第14戦のベルギーGP(Belgian Grand Prix 2007)はライコネンが制し、3位でフィニッシュしたアロンソと4位に終わったハミルトンとのポイント差は2ポイントにまで肉薄。残り3戦となった段階で上位3選手のポイントは1位のハミルトンが97ポイント、2位のアロンソが95ポイント、3位のライコネンが84ポイントとなった。
第15戦の日本GP(Japan Grand Prix 2007)を制しドライバーズポイントを102ポイントに伸ばしたハミルトンは、リタイアに終わったアロンソに12ポイント差を、3位に終わったライコネンに17ポイント差をつけてドライバーズタイトル獲得に大きく前進したかに見えたが、続く第16戦の中国GP(Chinese Grand Prix 2007)でハミルトンは初のリタイアを喫し、優勝したライコネンはドライバーズポイントを100にまで伸ばした。
最終第17戦のブラジルGPでハミルトンは、第1コーナーでのコースアウトやエンジントラブルに見舞われるなど一時は18番手にまで順位を下げてタイトル獲得は絶望的となり、その後は巻き返しを見せて7位にまで順位を上げたが、3番グリッドからスタートしたライコネンが冷静なレース進行でチームメイトのマッサとアロンソを抑えて優勝を飾り、ドライバーズポイントを110に伸ばして共に109ポイントのハミルトンとアロンソを1ポイント上回り、劇的な逆転勝利で年間王者のタイトルを手にした。(c)AFP/Dave James










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