【8月8日 AFP】男子ゴルフ・メジャー最終戦、第89回全米プロゴルフ選手権(2007 PGA Championship)の開幕を9日に控えた7日、大会2連覇と同時に今季初のメジャー制覇を狙う米国のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)が記者会見を行った。

 8月2日から5日にかけて行われた世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)・第3戦、ブリヂストン・インビテーショナル2007(Bridgestone Invitational 2007)でシーズン4勝目を挙げたウッズは「どんな大会であれ、優勝は自身につながる。ブリヂストン・インビテーショナル2007での戦略とプレーには満足しているので、同じことが起こることを期待している」と語った。

 またウッズは「現状では全員がイーブンパーだ」と語り、世界ランク上位100人中98人が参加したブリヂストン・インビテーショナル2007で優勝を飾ったことで精神的に優位に立っているのか、との質問を一蹴した上で、サザンヒルズ・カントリークラブ(Southern Hills Country Club)においての攻めやすいホールはあるのか、との質問には「18ホール全てだ」と自信を持って答えた。

 過去に同クラブで行われた1996年のザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship)では21位、2001年の全米オープン選手権(US Open Championship)では12位タイに終わっているウッズは「過去の経験から学んだことを生かさなければならない。そうすることで前進できる。今大会のコースはこれまでで最も困難なコースなので、挑戦する価値がある。2006年は優勝することができたので、2007年もそうなることを願っている。前週から順調に仕上がってきていると感じているので、開幕が楽しみだ」と意気込みを表した。

 ウッズはメジャー大会の1週間前に行われた大会に出場するのは今回を含め僅か3回しかなく、過去2回は1999年と2000年に全米プロゴルフ選手権を制した時である。

 また米スポーツ専門チャンネル「ESPN」の「Who’s Now」で、MLSのロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)に加入したデビッド・ベッカム(David Beckham)をはじめスター選手を抑えて、最も旬なアスリートに選出されたウッズは「世界的なアスリートとしてベッカムが私より劣っているとは思わない。ゴルフは多くの場所でプレーされているが、サッカーのように真に世界中でプレーされているとは言えない。『Who’s Now』は米国での投票だ。世界中で行われていれば、結果は違ったものになったかもしれない」とコメントした。(c)AFP/Jim Slater