【8月25日 AFP】米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping AgencyUSADA)は24日、ドーピング違反で告発したランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏について、7連覇を達成したツール・ド・フランス(Tour de France)のタイトルを剥奪するとともに、自転車競技からの永久追放処分を科した。

 USADAは声明で、「アームストロング氏がこれ以上の法廷闘争を行わない方針を表明したことを受け、当局は同氏に対して無期限の資格停止処分を科し、1998年8月1日から現在までの競技成績を剥奪した」と発表した。

 USADAは、アームストロング氏が当時所属していたUSポスタルサービス(U.S. Postal Service)でチームとともに組織的にドーピングを行い、これが5項目の禁止薬物違反に該当すると主張している。

 かつてがんを克服し、現在はがん患者への支援を行っているアームストロング氏は、1999年~2005年に世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで7年連続総合優勝を果たしていた。

 これまで一貫して禁止薬物使用を否定してきたアームストロング氏は、USADA側の行動は「魔女狩り」だと批判し、告発を取り下げるよう連邦裁判所に申し立てを行っていたが棄却され、23日に「不公平」だとして法廷闘争に応じないことを表明していた。(c)AFP