【2月4日 AFP】米連邦検察は3日、世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランス(Tour de France)を7度制したランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏と、そのほかの選手に対するドーピング疑惑の捜査を打ち切ることを発表した。

 検察当局は声明で、アームストロング氏が共同オーナーを務める自転車ロードレースチームと、その関係者に対する捜査を打ち切ることを発表した。捜査打ち切りの理由は明らかにされていない。

 捜査打ち切りを受けてアームストロング氏の弁護士は、「素晴らしいニュースだ。ランスは連邦検察が正しい決断を下したことを喜んでいた。彼はこれまで以上にリブストロング(LIVESTRONG、がん予防を支援するためアームストロング氏が立ち上げた財団)の活動に時間とエネルギーを注ぐことを決意している」と声明を発表した。

 しかしながら米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping Agency:USADA)は、スポーツの公平を守るために調査を継続し、検察当局に情報提供を求める意向を示している。

 1999年から2005年までツール・ド・フランス7連覇を達成しているアームストロング氏は、現役時代からドーピング疑惑を一貫して否定していた。

 しかし、禁止薬物が検出されたことで2006年のツール・ド・フランス総合優勝のタイトルをはく奪されたフロイド・ランディス(Floyd Landis)が、現在は消滅したUSポスタルサービス(U.S. Postal Service)在籍時にチームメイトだったアームストロング氏からドーピングの手法を学んだと告白したことから疑惑が浮上し、検察当局の捜査を受けていた。(c)AFP