【7月12日 AFP】2011ツール・ド・フランス(2011 Tour de France)に参戦しているチーム・カチューシャ(Team Katusha)に所属するアレクサンドル・コロブネフ(Alexandr Kolobnev、ロシア)のAサンプルから禁止物質の陽性反応が検出され、大会出場停止処分を受けたことが11日、明らかとなった。

 国際自転車競技連合(International Cycling UnionUCI)は、6日に行われた第5ステージ終了後に提出されたコロブネフの尿のサンプルからヒドロクロロチアジド(Hydrochlorothiazide、利尿剤)の陽性反応が検出されたと発表した。

 この発表を受け、休息日を迎えていたチーム・カチューシャは「アレクサンドル・コロブネフをツール・ド・フランスから追放することを決定した」と、すぐさま処分を発表した。

 UCIは禁止された利尿剤を「特定物質」と分類しているため、UCIの規則上ではコロブネフはレースに参加し続けることは可能となっている。しかしながら、チーム・カチューシャは大会およびチームへの更なる論議を避けるためコロブネフを出場停止にすると明言した。またチーム・カチューシャは、コロブネフのBサンプルも陽性だった場合はコロブネフを解雇するとしている。

 10日に行われた第9ステージを終え、コロブネフは総合首位から22分15秒遅れの69位につけていた。

 利尿剤のヒドロクロロチアジドは、他の薬物使用を隠すために使われるため禁止物質に指定されている。(c)AFP