【3月24日 AFP】自転車ロードレース、第24回ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン(24th Vuelta Castilla y Leon)第1ステージ(パレデス・デ・ナバからバルタナス、176.3キロメートル)。アスタナ(Astana)のランス・アームストロング(Lance Armstrong、米国)が、落者により鎖骨を骨折した。

 骨折したことで、アームストロングのツール・ド・フランス(Tour de France)通算8度目の優勝への挑戦に暗雲が立ち込めた。

 アームストロングは、第1ステージの残り20キロメートル地点で落車に巻き込まれた。落車後、アームストロングはヘルメットを脱いで芝生の上に座り腕を固定しているように見えた。

 同選手がバリャドリード(Valladolid)の病院でX線検査を受けた後に、大会主催者は「ランス・アームストロングは右鎖骨中央を骨折した。治療と痛みへの処置を受け、アームストロングは午後(23日)に病院を後にした」と声明を発表している。

 病院を去る際にアームストロングは、報道陣に対し「(落車は)以前は決して起きなかった。とても失望している。今は落ち込んでおり、2、3日はリラックスしなければならない」と語り、落胆した様子を見せていた。また、米国に戻るのかという問いにはうなずいて答えた。

 がんを克服し、ツール・ド・フランス歴代最多の7勝を誇るアームストロングは、引退から3年半を経て1月にオーストラリアで開催された第11回ツアー・ダウンアンダー(11th Tour Down Under)で現役復帰を果たしていた。

 2009年の目標を7月のツール・ド・フランスで通算8度目の優勝を飾ることと断言していたアームストロングは、同大会を調整のためのレースにすることを望んでいた。

 アームストロングは報道陣に対し、5月に開催される第92回ジロ・デ・イタリア(2009 Giro d'Italia)への出場について「極めて困難になった」と話しているが、その2か月後のツール・ド・フランスには出場する意向を示している。(c)AFP/Sebastian Guine