【2月28日 AFP】イタリア五輪委員会(Italian Olympic Committee:CONI)反ドーピング当局は現地27日、第90回ジロ・デ・イタリア(2007 Giro d’Italia)王者のダニーロ・ディルーカ(Danilo Di Luca、イタリア)に対する2年間の出場停止処分を要求した。

 世界反ドーピング規定(World Anti-doping Code)に基づき2年間の出場停止処分を要求したCONIは、「反ドーピング検察局は、ドーピング疑惑解明のためディルーカの裁判所への出頭を要求した」との声明を発表した。

 ジロ・デ・イタリア・第17ステージ後に行われた薬物検査で、ディルーカのホルモン値は子供とほぼ同じレベルしか示さなかったが、これはディルーカがレース後に水や食塩水を注射したことを暗示することになった。このことについてディルーカは、2007年12月にCONIに召喚された際に疑惑を否定しており、今回ディルーカの弁護士はイタリアのANSA通信に対し、ディルーカへの出場停止処分は不当であるとの見解を示している。

 ディルーカは2007年10月、アスリートへの薬物提供疑惑が取り沙汰されているイタリア人医師Carlo Santuccione氏との関係により、3か月の出場停止処分を下された。この件に関してディルーカは、2007年12月にスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport:CAS)に提訴している。(c)AFP