【7月29日 AFP】2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)、21日に行われた第13ステージ(アルビからアルビ、54キロメートル)の個人タイムトライアルを制し、ステージ後に採取された血液のAサンプルから赤血球の異常が見られ、2種類の異なる血液が検出されたアスタナ(Astana)のアレクサンドル・ヴィノクロフ(Alexandre Vinokourov、カザフスタン)のBサンプルからも同じく陽性反応が検出されたことが明らかになった。
 
 ヴィノクロフは、ドーピング検査で陽性反応が検出されたことへの信憑性について異議を唱えたが、Bサンプルからも同じく陽性反応が検出され、ドーピング違反の裏付けがされたとAFPは伝えた。これによって、持久力や筋力を上げるために適合性のあるドナーの血液を注射したことが示された。また23日に行われた2回目のAサンプルの検査でも陽性反応が検出されたことも明らかにされた。
 
 ヴィノクロフは、検査を行ったシャトネー-マラブリー(Chatenay-Malabry)にある国立研究所が、血球計算テストを修得できていないと弁護士を通して主張し、「これらの検査は単におかしい。私が問われていることをする人間はおかしな人だ。そして私はおかしくはない」と声明文で語っている。(c)AFP