国際ニュース検索

プリュドム氏 ツール・ド・フランスの新たな幕開けを誓う

  • 2007年07月05日 11:14 発信地:ロンドン/英国
  • 写真
  • ブログ

関連写真 1

インタビューに応じるプリュドム氏。(c)AFP/JOEL SAGET

  • 記事をクリッピング
  • 写真を拡大する
  • 写真をブログにつかう

【7月5日 AFP】7月7日に開幕する2007ツール・ド・フランス(2007 Tour de France)の大会総合ディレクターを務めるクリスティアン・プリュドム(Christian Prudhomme)氏は4日、今回大会でスタート地点となるロンドンに完成したプレスセンターの落成式に出席し、AFPのインタビューに応じた。

 1989年大会から16年間ツール・ド・フランスの大会総合ディレクターを務めていたジャン・マリ・ルブラン(Jean-Marie Leblanc)氏の後を継いで2005年大会から現職を務める元スポーツジャーナリストのプリュドム氏は、ドーピング問題で損なった信頼を取り戻すためにここ数ヶ月間を過ごした。

 好むと好まざるとにかかわらずその手腕が試されるプリュドム氏は「総合優勝を飾りシャンゼリゼ(Champs-Elysees)で勝ち名乗りを上げる選手には文句のつけようがない王者であってもらいたい」と語っているが、現実には様々な問題に直面している。

 オペラシオン・プエルト(Operacion Puerto)と呼ばれる薬物捜査ではエウフェミアーノ・フエンテス(Eufemiano Fuentes)医師の顧客としてドーピングに関わったとされる約200人のスポーツ選手のうち60人が自転車競技選手だったことが判明し、以来ここ1年以上自転車競技には常にドーピングと不正がついて回っている。

 2006年のツール・ド・フランスでは、薬物疑惑のかかる第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)の覇者イヴァン・バッソ(Ivan Basso)ら13選手が出場停止となり、総合優勝を飾ったフロイド・ランディス(Floyd Landis)からは筋肉増強作用のある男性ホルモンのテストステロン(testosterone)が検出されたことで大会は大きくイメージを損ない、今回大会は未だ判決が下りていない同選手の欠場が決定していることから104年に及ぶ歴史の中で初めてディフェンディングチャンピオン不在で開催される。

 プリュドム氏は「我々は新鮮な空気を取り入れ新たなスタートを切る必要がある」と語りポジティブな側面に目を当てているが、1996年にツール・ド・フランスを制し現在はチームCSC(Team CSC)のオーナーを務めるビャルネ・リース(Bjarne Riis)氏は先日、1993年から98年にかけて禁止薬物に指定されているエリスロポエチン(EPO)を使用していたことを告白しており、このことも一層プリュドム氏の仕事に困難をもたらしている。

 リース氏の告白を受けてプリュドム氏はリース氏には優勝の返上を求め、チームCSCには大会への参加を取りやめるよう要請しているが、チームCSCのチームマネージャーを務めるスコット・サンダーランド(Scott Sunderland)氏は「ビャルネは来るかもしれないし来ないかもしれない。いずれにせよ彼はチームにとって最も有益なように振舞うだろうが、ツール・ド・フランスの関係者が適切な判断を下したとは思っていない。ビャルネは自分の過ちを認めておりそれを受け入れようとしている」と語り、リース氏が今回大会には姿を現さないと可能性が高いことを明らかにすると同時にプリュドム氏の対応を批判した。

 批判を受けながらも大会をスムーズに運営することが求められているプリュドム氏は、1996年大会でリース氏に禁止薬物の使用を許し当時大会5連覇中だったミゲル・アンヘル・インドゥライン・ララヤ(Miguel Angel Indurain Larraya)の優勝を阻んだような不正の根絶に徹底的に取りくむことを宣言しており、先日開催された国際自転車競技連合(UCI:International Cycling Union)の会議では、選手に対しドーピングが発覚した場合には2年間の出場停止処分と1年間の報酬と同額をUCIに寄付することに同意する宣誓書に署名することを求め、署名を拒んだ選手は「エントリーさせない」として大会から除外することを決定している。

 この決定がどのような効果をもたらすかは今後の展開により明らかとなるが、プリュドム氏は2006年大会では薬物使用の疑惑があったバッソや1997年大会の覇者ヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich)を出場停止にするために辣腕を振るっており、今後も断固とした措置をとるものと思われている。

(c)AFP

このニュースをブログに利用する

このニュースをソーシャルブックマークに登録する

  • みんトピに投稿
  • Buzzurlに追加
  • newsing it!
  • トピックイットに投稿する

この記事の前後のニュース

中南米 北米 中東・アフリカ アジア・オセアニア ヨーロッパ 中東・アフリカ