【6月16日 AFP】イタリア自転車競技連盟(Federazione Ciclistica Italiana)は、オペラシオン・プエルト(Operacion Puerto)と呼ばれる薬物捜査によりドーピングへの関与を認めた第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)の覇者イヴァン・バッソ(Ivan Basso)に対し2年間の出場停止処分を下した。
最初にドーピング疑惑を持たれた段階からバッソは、既に236日間に亘り出場停止状態であったため、バッソの処分は2008年の9月24日までとなる。バッソに対し21か月の処分を妥当と考えていたイタリア五輪委員会(Italian Olympic Committee:CONI)にとって、この処分は納得のゆくものとなった。
処分が下される直前に弁護士のMassimo Martelli氏にバッソは「処分が下されるのを待っていた。私はレースもチームとの契約も、何もかもを失った。しかし全ては自分の責任で、私は間違いを犯したのです。処分を受け入れる覚悟は出来ている。処分を受け入れて、すぐにでも競技に戻りたい。私は毎日練習を行い、一日でも早く復帰出来る日を心待ちにしてる。今は将来の事だけを考えていて、再び競技に戻れる事だけを考えている」と胸の内を明かしている。
バッソはオペラシオン・プエルトによる捜査でドーピング使用の疑惑を持たれた選手の中の一人で、禁止薬物を使用した事や血液をすり替えた事は一度も無いと否定しているが、そうした事を試みようとした事実は認めている。
オペラシオン・プエルトは、スペイン警察が2006年のツール・ド・フランス(2006 Tour de France)の開幕を前に、スペインのエウフェミアーノ・フエンテス(Eufemiano Fuentes)医師らによる血液ドーピング組織の存在を暴いた事から始まり、スペイン警察はマドリードにあるフエンテス医師の研究所を家宅捜索し血液の入った鞄と、ドーピングに使用する為の道具を発見し、同時に選手たちの名前が書かれたリストやフエンテス医師がそれによって金銭を受け取っていた事が記載されている文書などを押収した。
これにより2006年のツール・ド・フランスはドーピング使用疑惑のかかった、バッソやヤン・ウルリッヒ(Jan Ullrich)といった有力選手を欠いて行われる事になった。ツール・ド・フランスの大会主催者であるASO(Amaury Sports Organization)は同じ失敗を繰り返さない為に、7月7日に開幕するツール・ド・フランス2007(2007 Tour de France)に向けてドーピングに関与した選手に対する処分を急ぐように各国の自転車競技連盟に要請している。
バッソは、2007年4月終わりにイタリア五輪委員会が二度目の聴聞会を開きバッソにドーピングの使用を問い詰めた後に、ディスカバリーチャンネル(Discovery Channel)との契約を解消した。バッソは初めのうちはイタリア五輪委員会が言っていることは証拠不十分だとしてドーピング疑惑について無罪を主張していたが、バッソとフエンテス医師が関与したとされる血液サンプルや、文書などが明たな証拠として明るみに出たため、イタリア五輪委員会は再び調査を再開し、バッソはドーピングへの関与を認めた。(c)AFP
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