【6月8日 AFP】自転車、ツール・ド・フランス(Tour de France)の大会主催者は7日、1996年の覇者で同大会中にドーピングをしていたことを先日認めたビャルネ・リース(Bjarne Riis、デンマーク)氏から同大会のタイトルを剥奪したことを明らかにした。

 7月7日にロンドンで開幕を迎える同大会を前に発行したレースガイドで1996年の勝者は空白とされている事を明らかにした大会主催者であるASO(Amaury Sports Organization)は、ツール・ド・フランス覇者として初めてドーピングを認めているリースについて「国際自転車競技連合(UCI)が彼にイエロージャージを返還するように求め、リース自身も自分にはその価値がないと判断したようだ」と話した。

 また2006年度覇者のフロイド・ランディス(Floyd Landis)の件に関してASOは、「レースガイドを印刷した時点で、第17ステージ終了後に陽性反応を示したランディスの件に関しての判断は下していない。もしドーピングの証拠が見つかったなら、タイトルは剥奪されるでしょう」と話しており、米国反ドーピング機関(USADA:United States Anti-Doping Agency)の判断を待っているとした上で、スポーツ仲裁裁判所(CAS: Court of Arbitration for Sport)への控訴の可能性も含め検討中であるとしている。

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