【5月23日 AFP】自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を制するも、ドーピング疑惑の渦中にあるフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)の公聴会が22日にカリフォルニア州マリブのペッパーダイン大学(Pepperdine University)で8日目を迎えた。
米国反ドーピング機関(USADA:United States Anti-Doping Agency)の弁護士による反対尋問が行われ、Matthew Barnett氏による尋問はランディスの関係者がグレッグ・レモン(Greg LeMond)氏へ匿名の脅迫電話をかけたことについてまで及んだ。
公聴会の4日目となる17日にランディスの元マネージャーWill Geoghegan氏が、参考人として出廷したレモン氏の幼い頃の性的虐待を暴露するという匿名の脅迫電話をかけていたが明らかにされており、ランディスの対応に着目した。
Barnett氏は、ランディスがレモン氏が証言した前日の夜にGeoghegan氏が脅迫電話をかけたことを知っていながらも、レモン氏の証言が終わるまでGeoghegan氏を解雇しなかった事実を掲げた。
ランディスは「後になって考えれば、直ちに彼を解雇するべきでしたが、私は話す相手を必要としていました」と語った。質問が脅迫電話に及ぶとランディスはぎこちない手探りをし、ランディス側の弁護人を務めるHoward Jacobs氏とMaurice Suh氏は、度重ね異議を唱えた。
■ドーピングが発覚したフォナックとの契約
またBarnett氏は、ランディスが数人のライダーのドーピングが発覚したフォナック・ヒアリング・システムズ(Phonak Hearing Systems)と契約を結んだ理由を質問し、ランディスは、2005年シーズンのドーピング使用が発覚した時期と同時期にフォナック・ヒアリング・システムズに加入したことに関し「私は当時その問題に関して心配していていたが、そのような問題は解決されたと感じていた。ライダーは自分の心の中にのみプレッシャーを感じている。勝たなければならないと言う人は誰もいない。自分自身にプレッシャーを与えるということです。私はプレッシャーが他のどこから来るかは知りません」と語った。
■Barnett氏 ステロイド使用には直接触れず
この日のBarnett氏の反対尋問は、ランディスに対して2006年のツール・ド・フランスの大会期間中に合成ステロイドを使用したかどうかについての直接的な質問には及ばなかった。23日まで続く予定の公聴会でランディスには、3人の陪審員の判断によりツール・ド・フランスのタイトル剥奪と2年間の出場停止処分が下される可能性があるが、処分を下された場合にランディスは、スポーツ仲裁裁判所(CAS: Court of Arbitration for Sport)に訴えることが可能である。
ランディスは、フランスのドーピング検査機関LNDD(Laboratoire National Depistage de Dopage)による検査の正確性について異議を唱えている。3人の陪審員は科学的に裏付けられた証言に基づいて最終判断を下す。(c)AFP/REBECCA BRYAN
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