【ローマ 15日 AFP】イタリア五輪委員会(Italian Olympic Committee:CONI)で反ドーピング検察官を務めるEttore Torri氏は15日、ドーピング問題の渦中にいるイヴァン・バッソ(Ivan Basso、イタリア)に対して圧力をかける人々を激しく非難した。
7日に行われたCONIの聴聞会に出席したバッソは、ドーピングの未遂を認め全面的にドーピング問題について協力的な態度を示していたが、現在はCONIの質問に対して協力的な態度を止めて口を閉ざしている。
会見でTorri氏は「(バッソの審理について)1回目の審理での結果は私たちが期待していたほどではなかった。5月2日に行われた面会でバッソが自身に降りかかった疑惑を完全否定した後の2回目の面会で私たちは具体的な証拠を彼に与えて用心深く共に調査する準備が出来ているように見えた。それは10日に行われた3回目の面会で確認されたが、実際にはそうではなかった。彼は自身の弁護士だけでなくスポンサーやスポーツディレクターからも意見を撤回するように説得されていた」と語り、バッソに圧力をかける人々を非難した。
第89回ジロ・デ・イタリア(2006 Giro d’Italia)で総合優勝を飾ったバッソは、オペラシオン・プエルト(Operacion Puerto)と呼ばれる薬物捜査でドーピング疑惑の対象となり、2006年のツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を出場停止に追い込まれた。このドーピング問題は、警察が首謀者とされるスペインのエウフェミアーノ・フエンテス(Eufemiano Fuentes)医師の実験室から関係した選手たちの血液や禁止薬物を発見。これによりフエンテス医師との関わりが明らかになったバッソは、ドーピング疑惑でイタリア自転車競技連盟(Federazione Ciclistica Italiana)とCONIから調査を受けた。一時は証拠不十分として無実とされるも、2007年4月にはバッソとフエンテス医師とのドーピング疑惑の新証拠とされる血液サンプルが発見された。これによりスタートしたCONIの再調査でバッソは、CONIの調査に協力しドーピングを計画していたことを認めた。
Torri氏は「誰もが知っている通り、自転車競技で最も簡単なことは追手から逃げ切ることです。バッソとミケーレ・スカルポーニ(Michele Scarponi)はその事に関する恐怖を示した」とバッソがジロ・デ・イタリアのタイトルを剥奪されることと同様にプロトンから追放されることを恐れていると語った。
写真は、会見に臨むTorri氏(右)。(c)AFP/ANDREAS SOLARO
AFPBB News トップへ
ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。