【フランス 18日 AFP】14ステージを消化した自転車レース、ツール・ド・フランス(2006 Tour de France)で現在総合2位につけるフォナック・ヒアリング・システムズ(Phonak Hearing Systems)のフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)が、AFPのインタビューに応じた。
「ツールで必ず優勝できると信じてやってきた」と語るランディスは、ツールで前人未到の7連覇を達成したランス・アームストロング(Lance Armstrong)と同じ米国出身で、USポスタルサービス(U.S. Postal Service)所属時のチームメイトだったこともあり、彼の後継者を自負してやまないが、15ステージ以降3日間にわたって行われるアルプス山岳ステージを迎えるにあたり、一切の油断は無い様子を伺わせた。
「明日からの3日間は要注意人物が何人かいるし、レースをコントロールすることが容易ではないだろう」と語るランディス。
第11ステージで劇的な勝利を収め、現在ランディスと1分1秒差の総合4位につけるラボバンク(Rabobank)のデニス・メンショフ(Denis Menchov、ロシア)は最大のライバルと目されているが、ランディスはダヴィタモン・ロット(Davitamon Lotto)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)、チームCSC(Team CSC)のカルロス・サストレ(Carlos Sastre、スペイン)、T・モバイル(T-Mobile)のアンドレアス・クローデン(Andreas Kloden、ドイツ)らトップ10圏内の選手にも警戒を怠っていない。ロベルト・エラス(Roberto Heras)のドーピングによる失格があったものの、去年のブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)を制したメンショフは、警戒に値する選手であることはいうまでもない。メンショフは、チームメイトのマイケル・ボーヘルト(Michael Boogerd、オランダ)の助けもあって第11ステージでの最後のスプリント勝負では見事な勝利を飾っている。
「メンショフがどれほど強敵かは正確には言えないが、最も警戒すべき相手。トップ10圏内の他の選手に対しても警戒が必要」とライバル達への警戒感を語った。
第11・12ステージでイエロージャージを獲得したランディスは、「最終日以外にイエロージャージを着ることに関心は無い」と語り、「最大の目標は一つだけ。パリでイエロージャージを着るまでは喜んでいられない」と、総合優勝への執念を見せた。
「もし全てのステージで優勝を果たせなかったとしても、パリでイエロージャージを纏っていれば何も問題ない」と語るランディスは、第13ステージでは現在総合トップに立つケースデパーニュ・イリェスバレアルス(Caisse d´Epargne-Illes Balears)のオスカル・ペレイロ(Oscar Pereiro Sio、スペイン)にイエロージャージを譲った戦術的柔軟さを見せている。自身のチームの貴重なエネルギーをセーブすることは、同時にパリで最終的にイエロージャージを獲得することが目的であることを象徴している。ガップからラルプデュエズまでの間で競われる第15ステージで、誰が優勝まで突き進むかの大筋が決まるだろう、しかしランディスがポールポジションにいることには揺ぎ無い。これまでポスト・アームストロングと言われていたものの、その力を証明できずにいたランディスにとって今回のツールは大きな転換期となる。
「私はアームストロングのレプリカになることは出来ないし、なろうとも思わないと何度も言ってきた」と元MTB選手のランディスは語る。「ロードレースに転向して以来、成功できると信じていた。」この言葉に、ランディス自身が常にツールで勝つ能力が自分には備わっていることを信じて疑わない強い意志、総合優勝に賭ける思いが込められている。(c)AFP
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