関連情報「北京五輪」向けイメージアップ
【7月9日 AFP】北京市当局は2008年の北京五輪開催へ向け、贅沢なライフスタイルを宣伝する屋外広告を禁止した。五輪観光で同市を訪れる人々に「共産主義国家の首都」であることを再認識させるのが目的だという。
市内全域では高級集合住宅の販売広告を中心に掲示板の撤去作業が進行しており、屋外広告業者の不満を引き起こしている。空港高速道路沿いでも掲示板からポスターが撤去され、その際の作業で市内へ向かう交通が一時遮断された。
北京五輪のために環境整備を進める担当局のLu Haijun氏は前月、屋外広告規制について「無許可広告と危険広告に対するこれまでにない大規模な取り締まりだ」と国営新華社(Xinhua)通信の取材に答えた。全作業は9月までに終わるという。
規制対象の一部は違法広告を掲示する悪徳業者だが、資本主義経済の最先端を誇示するような広告に対しても、当局は不快感をあらわにしている。
特に王岐山(Wang Qishan)北京市長は、高級集合住宅販売のポスターに明確に反対を表明。「資本主義型の好景気を享受してはいても、共産主義都市としての様相を保つ必要がある」と取り締まりを決断した。5月に発表された通告は、典型的なマルクス主義的文言で記された。
北京市では5年に1度、共産党全国代表大会が開催される前に同様の美化キャンペーンを行っている。今年年末にも同大会が開かれる。
屋外広告企業Vision New Outdoor Advertisingを経営するZhong Wei氏は、こうした規制強化の動きが業界全体に変化を強いると指摘。「環状5号線の内側にあるほとんどの広告は、この2か月で撤去された。屋外広告業者の多くは、媒体を新聞や雑誌、テレビ広告に切り替えざるをえない。業界にとって、深刻な打撃だ」と訴えた。
Zhong氏によると、取り締まりは表向きには違法広告が対象だが、同氏の会社のような正規の業者も狙われているという。「(正規業者は)営業許可は得ているが、どこも許可証の期限が切れているか、切れかかっている。許可証の更新は認められないだろう」。
屋外広告会社「Future Advertising」の取締役は、「われわれの事業は不況のまっただ中だ」と業界の落胆と不安を訴えた。(c)AFP/Guy Newey
ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。
拡大して見られた人気写真ランキング。会員登録で拡大写真が見られます。登録は無料で簡単。