【5月9日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のフィル・ジャクソン(Phil Jackson)ヘッドコーチ(HC)の華々しいキャリアに終止符が打たれることになった。

 8日に行われた10-11NBA西カンファレンスプレーオフ準決勝、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)との第4戦で、レイカーズは86-122と敗れ4連敗を喫し、今シーズンを終えた。

 NBAでのコーチングをする最後の試合であったとしたらどのように感じるかと、単刀直入の質問に対しジャクソンHCは「正直なところ、今シーズンを終えることができて本当に良い気分だ」と答えた。

 また、「最後の試合」という部分についてはと問われ「それには答えなかったね。私に答えさせることはできないよ」と笑顔をみせると、態度を軟化させた65歳のジャクソンHCは「私が望み、期待しているのは、この試合が私がコーチングする最後の試合になるとういうこと。素晴らしい指導者生活だった」と続けた。

 2007年には殿堂入りを果たしているジャクソンHCはこれまで、マイケル・ ジョーダン(Michael Jordan)氏を擁したシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)で6度、シャキール・オニール(Shaquille O’Neal)氏やコービー・ブライアント(Kobe Bryant)が活躍したレイカーズで5度、合わせて11度NBAタイトルを獲得している。

 今シーズン、ジャクソンHCを引き止めた唯一の理由は3連覇という目標だった。しかし本人は「3連覇を狙うというスリルは興奮するものだ。このチームにとって大きなチャレンジだったことは分かっていた」と語り、前シーズンのタイトル獲得のためチームが疲弊していたことも有り、それが難しいことを承知していたと明かした。

 レイカーズのブライアントは、一時代の終わりを感じ取り、「彼の下で育った。バスケットボールだけではなく、人生全般での物事への取り組み方や考え方は彼からきている。来シーズンがどんな風になるのかと考えると少し妙な気分だ」と語った。(c)AFP