【7月24日 AFP】(記事更新)米大リーグ(MLB)、シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)は23日、イチロー(Ichiro Suzuki)をニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)にトレードすると発表した。

 移籍後、約12年間マリナーズ一筋だった右翼手のイチローは、ピート・ローズ(Pete Rose)氏、タイ・カッブ(Ty Cobb)氏と並びMLB史上最多となる7度のシーズン最多安打を記録し、2001年から10年連続200本安打を樹立した。また、2004年には史上最多となる1シーズン262安打を記録している。

 イチローは、「オールスターブレークの間に、自分なりに考え出した結論は、20代前半の選手が多いこのチームの来年以降に、僕がいるべきではない」とトレード決定後の会見で語った。

 一方、会見に同席したヤンキースのジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督は「獲得にとても興奮している。チームにスピードをもたらしてくれるだろう。現時点では、イチローを左翼手で使うつもりだ。ニック・スウィッシャー(Nick Swisher)を休養させる場合は右翼手で使うだろう」とコメントしている。

 オールスターに通算10回出場し、2001年にはアメリカンリーグの最優秀選手に選出されているイチローは、安打、三塁打、得点でチーム歴代1位の記録を残している。

 また日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic)での連覇に貢献したイチローは、今季は打率.261、4本塁打、15盗塁を記録している

 マリナーズは、トレードで若手の2投手を獲得する。(c)AFP