【1月8日 AFP】米大リーグ(MLB)のシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)は、東北楽天ゴールデンイーグルス(Tohoku Rakuten Golden Eagles)からフリーエージェント(FA)となっていた岩隈久志(Hisashi Iwakuma)と1年契約を結んだ。

 昨シーズンのオフにオークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)との交渉が破談に終わっていた岩隈は、電話会見を行い、「マリナーズは一番僕を必要としてくれる球団だと感じた。それが最も重要なことだった」と喜びを語った。

 肩の故障が不安視されながらも、制球力を高く評価された岩隈の年俸は150万ドル(約1億2000万円)で、340万ドル(約2億6000万円)の出来高が付いている。

 一方で、ポスティング(入札)制度でメジャー挑戦を目指していた西武ライオンズ(Seibu Lions)の中島裕之(Hiroyuki Nakajima)は、独占交渉権を獲得していたニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)との交渉が決裂し、ライオンズ残留が確実となった。

 ヤンキースのゼネラルマネージャー(GM)を務めるブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)氏は声明で「残念ながら合意に達することができなかった。2012年シーズンの活躍を祈っている」とコメントした。

 また、日本ハムファイターズ(Nippon Ham Fighters)のダルビッシュ有(Yu Darvish)は、ポスティング(入札)制度で独占交渉権を獲得したテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)の関係者との面談や、練習施設を見学するため、新年早々に渡米している。

 現在アメリカン・リーグ2連覇中のレンジャーズは、2011年シーズンに18勝6敗、防御率1.44、276奪三振を記録したダルビッシュとの独占交渉権獲得に5100万ドル(約39億円)以上を費やしており、両者の交渉期限は現地時間18日までとなっている。(c)AFP