【12月1日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は30日、ボビー・バレンタイン(Bobby Valentine)氏の新監督就任を発表した。

 レッドソックスで8シーズンを過ごしたテリー・フランコナ(Terry Francona)前監督は、2004年のワールドシリーズではセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)を、2007年のワールドシリーズではコロラド・ロッキーズ(Colorado Rockies)をともに4連勝で退け、チームを2度のワールドシリーズ制覇に導いたものの、契約更新のオプションを行使しないよう求めていた。

 レッドソックスは、2003年から09年シーズンまでの7年連続でプレーオフに出場していたものの、2010と11年シーズンは2年連続でプレーオフ進出を逃している。

 また、レッドソックスは、GMのテオ・エプスタイン(Theo Epstein)氏がシカゴ・カブス(Chicago Cubs)へ移ったことを受け、10月25日に新GMとなったベン・チェリントン(Ben Cherington)氏が後任監督候補の選定に当たっていた。

 最近では米スポーツ専門チャンネルESPNの解説者を務めていた61歳のバレンタイン氏は、11月に2度レッドソックスと面談しており、「レッドソックスはMLBでもベストな球団の1つであり、統率のとれた組織であり、素晴らしい場所とスタジアムに恵まれ、ここ10年で素晴らしい勝率を誇るチームだ」と語るなど、2002年のニューヨーク・メッツ(New York Mets)の監督を退任して以来となるMLB復帰のチャンスに心を躍らせていた。

 バレンタイン氏は1986年から1992年までテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)で指揮官を務め、通算581勝605敗。1996年から指揮を執ったメッツでは、通算536勝467敗という成績を残した。2000年にはワールドシリーズにメッツを導いたものの、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の前に敗れている。

 また、プロ野球・千葉ロッテマリーンズ(Chiba Lotte Marines)での監督経験を持つバレンタイン氏は、2005年にチームを31年ぶりの日本シリーズを制覇に導いている。(c)AFP