第2回ワールド・ベースボール・クラシックで大会連覇を果たし歓喜する日本の選手。(2009年3月23日撮影)(c)AFP/Getty Images/Kevork Djansezian
【12月21日 AFP】日本が連覇を遂げた第2回ワールド・ベースボール・クラシック(2009 World Baseball Classic、以下WBC)で松坂大輔(Daisuke Matsuzaka)が最優秀選手(MVP)を2大会連続で獲得し、米メジャーリーグ(MLB)ではイチロー(Ichiro Suzuki)が9年連続200安打を達成するなど、2009年の野球界は日本勢が話題を独占した。
野球では米国と南米から一流選手の多くが輩出されている状況に変わりはないが、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)が27度目の優勝を果たしたワールドシリーズで松井秀喜(Hideki Matsui)がMVPに輝くなど、2009年の2大タイトルで日本人選手が極めて重要な役割を果たした事実は否定しようがない。
ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)で行われたWBCの決勝で日本は、イチローの決勝2点適時打で延長10回の末に韓国を5-3で下した。
試合後に原辰徳(Tatsunori Hara)監督は「(イチローの)あのヒットは生涯忘れない。心に永遠に刻まれるシーンだ」と語っている。
同大会では決勝で劇的な一打を放つまで苦しんだイチローは「神が降りてきましたね。日本からの目がものすごいことになっていると思い、自分の中で実況しながら打席に入っていた。(結果が)出ましたからね。1つ壁を越えたような気がしましたね」とコメントしている。
また、9月にイチローは、故ウィリー・キーラー(Willie Keeler)氏の記録を破るMLB史上初の9年連続200安打を達成している。
準決勝の米国戦で勝利投手になるなど、3勝0敗で2大会連続でWBCのMVPに輝いた松坂は「自分はとても運がいい。(MVPは)多くの人が経験したり、得たりするものではない。こういう大会では好投以上のものが求められる。何が何でも勝たなければならない」とコメントした。
WBC2次ラウンド1組敗者復活2回戦で日本に0-5で敗れ、表彰台入りを阻まれたキューバのフィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長は、「(試合が行われた)サンディエゴ(San Diego)でのチームの采配はひどかった。だが、われわれはいつの日にか再びこの競技の支配者になるだろう」と語っている。
■ヤンキースが9年ぶりの頂点、松井がワールドシリーズMVPに
2000年から遠ざかっていたヤンキースのワールドシリーズ制覇のためにWBC出場を辞退した松井は、フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)との同シリーズでは13打数8安打で打率.615を記録。7-3で勝利し優勝を決めた第6戦の6打点を含め合計8打点を挙げた。
チームメイトのニック・スウィッシャー(Nick Swisher)は「松井は素晴らしい仕事をしてくれた。シーズンを通して難しい場面で何とかしてくれた。彼はMVPにふさわしい。疑いの余地はないよ」と語っている。
松井は「人生最高の瞬間だと思う。本当に長い道のりで困難な旅だった。このためにここに来た。ワールドシリーズ制覇はぼくのすべて」と語っている。
その後、ヤンキースからフリーエージェント(FA)になった松井は、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(Los Angeles Angels of Anaheim)と年俸650万ドル(約5億7500万円)の1年契約を交わしている。
■ボンズは現役引退、五輪は競技復帰はならず
そのほかでは、8月に国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、IOC)が野球の五輪復帰を否決し、国際的なタイトルはWBCのみとなっている状況に変化はなかった。
また、2007年にMLBの通算最多本塁打記録を更新し、ステロイドスキャンダルの渦中にあるバリー・ボンズ(Barry Bonds)は、偽証罪の裁判が無期限延期となり、所属先がないことから事実上の現役引退となった。(c)AFP/Jim Slater









