ソマリア:既に多くの住民が避難しているのに加え、新たに数千人が郊外のキャンプに殺到。 (c)国境なき医師団日本
【国境なき医師団】
ソマリアの首都モガディシオでは、最も人口密度の高い居住地域において武力衝突が激化しており、その結果として負傷者数が急増し、再び数千人にのぼる人びとが避難民となった。国境なき医師団(MSF)は、負傷者の治療および新たな避難民に対する基本救援物資の配布を行っている。
MSFは先週までの時点で、首都郊外のデイニールにある病院で100人を超える負傷者を治療した。負傷者には多くの女性や16才未満の子どもたちが含まれており、迫撃砲や銃弾によって頭部、腹部、胸部に創傷を負い、緊急に外科手術を要した患者が多数いた。
モガディシオからアフグーエへと続く道路上では、すでに25万人を超える避難民が劣悪な状況で生活しているが、MSFは9月24日以降少なくとも新たに9千人の増加を確認した。
MSFのチームは石けん、ビニールシート、毛布を含む基本救援物資の配布に努めているが、こうした救援物資は初期の緊急ニーズを満たすに過ぎない。
避難民は生き延びるため、外部の食糧援助に完全に依存しているが、配給は断続的かつ不規則である。首都の戦闘から逃れてきたばかりの家族は、避難場所、食糧、そして医療ケアの欠如に見舞われている。ナイロビに拠点を置き、ソマリアの現地チームと連日連絡を取っている、MSFの活動責任者、ケネス・ラヴェルはこう述べる。
「状況はひどいものです。モガディシオを逃れた住民が絶えず流入してくるため、避難民キャンプはさらに過密状態になっており、ただでさえ過酷な生活状況が急速に悪化しています。5人家族が身を落ち着けるためのスペースは数平方メートル足らずで、きちんとした屋根もありません。」
MSFは2007年からハワ・アブディとアフグーエの診療所で活動しており、2008年4月以降は、毎月急性栄養失調に陥った子ども千人以上の治療を行ってきた。活動環境、中でも住民や援助活動従事者に対する安全の欠如が妨害となり、不可欠な活動を大幅に増強することができない。ラヴェルは語る。
「緊急援助活動を実施するために多大なリスクを負ってくれるソマリア人スタッフのおかげで、最悪の治安状況にもかかわらず、MSFは今なお活動することができています。
しかし治安が原因で、差し迫った救命のための活動を行うほかは、医療ケア、栄養治療、衛生対策をはじめとするどの援助ニーズにも応えることができません。現状の深刻さを考慮すると、私たちの対応は紛れもなく不十分です。」
デイニール病院で活動するMSFのスタッフは、2008年初頭以降、外傷を負った患者3700人の治療を行ってきた。患者の半数以上が女性や14才未満の子どもたちであり、戦闘によるの負傷者が5割を占めている。
MSFは2008年4月以降、ハワ・アブディとアフグーエの診療所で急性栄養失調の子ども6937人を治療し、3万2982人の診察を実施した。
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