
【シャプラニール=市民による海外協力の会】
◆貧困住民に配慮した地域防災・開発プロジェクト(ネパール・チトワン郡)◆
シャプラニールの活動地のひとつバングラデシュでは、サイクロン「シドル」による被災者への救援活動を行っていますが、もうひとつの活動地ネパールでは、「防災」という観点から新しいプロジェクトが始まりつつあります。
プロジェクト開始に先立ち、現地パートナーとなるRRN(Rural Reconstruction Nepal)(※)とともに現地での調査を行っています。調査で見えてきた地域の状況や問題にはどのようなものがあるのか、それをうけてどのような活動をしようと考えているか、を全5回に分けてお伝えいたします。
<チトワン-豊かな自然と人々の暮らし、そして災害>
首都カトマンズから西に伸びるプリティビ・ハイウェイを2時間半ほど進むと、ムグリンの町で道が二手に分かれます。直進すれば観光地ポカラへ、左に折れるとチトワンへと続く道です。左手に進路をとり、険しい山の間を縫うように走ること約1時間。両脇に迫る山が低くなり少しずつ視界が開け、郡庁所在地のバラトプールに達する頃には風景が一変し、田畑の向こうには水平線が広がります。
チトワン郡はネパールのほぼ中央、インドと国境を接する平野部に位置しています。西はナラヤニ河、南にラプティ河が流れ、これらにいくつもの支流が流れ込んでいます。南部に広がるジャングルは、1973年ネパール最初の国立公園に指定されました。絶滅寸前と言われるインドサイ、ベンガルタイガー、ヒョウ、ワニのほか、多様な鳥類の生息地として、ネパール有数の観光地になっています。かつて、平野部はマラリアが蔓延し、外部の人間が足を踏み入れることの少ない地域でしたが、1950年代までにマラリア蚊の駆除が進むと、ネパール各地からの入植が始まります。その頃からチトワン地域の開拓も進み、現在ではネパール有数の穀倉地帯となっています。
チトワン郡の標高は244から1,945メートル、大部分がシルト(砂よりも細かく、粘土よりも粗い沈積物)と小石で構成されるため土地の保水性が低いことに加え、短期間に豪雨をもたらす亜熱帯モンスーン気候の影響で、地滑りや土石流、洪水などの災害が発生しやすい条件がそろっています。洪水によって被害を受けた人たちは過去35年間で18万人に上ります。特に1991年以降被災者数が急増しており、近年になって災害の頻度及び規模が拡大する傾向にあることが資料などからわかります。
※RRNとは、
1989年チトワンを襲った洪水の救援活動を契機にネパール人によって設立された現地NGO。現在、600人のスタッフを抱え、稗益人数はおよそ60万人。年間予算規模は日本円に換算して約4億5,000万円と、ネパール最大のNGOのひとつです。
次回(第二回)以降で、私たちがプロジェクトを計画している場所や災害には、どのような特徴があるか、ご紹介します。
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◆キャンペーンサイト
PC:http://www.shaplaneer.org/monthly/
携帯電話:http://www.shaplaneer.org/m/
◆問い合わせ
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
TEL.03-3202-7863 FAX.03-3202-4593 (営業日:火曜~土曜 10:00~18:00)
E-mail info@shaplaneer.org Website http://www.shaplaneer.org/
(c)シャプラニール=市民による海外協力の会
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