【世界の医療団 メドゥサン・デュ・モンド】
欧州連合の加盟国の中で、最も小国であるマルタ島は、現在、移民たちの移住経路の一つとなっている。
ほとんどが、アフリカ大陸からの移住志願者であるが、彼らはイタリアに向けて移動する途中で、マルタ島の船員に取り押さえられている。そのため、この島には移民が殺到していることから、マルタ島住民の間には、まるで島があふれかえっているような感が強くあるのだ。
マルタ島の法律により、移民(そのほとんどが避難民志願者)は、規則的に最長で8ヶ月間、留置される。そして、ほとんどの場合、移民たちは10ヶ月から12ヶ月間、人々が密集し、不衛生になっている留置所で過ごすのである。そこでの生活条件は、このあふれかえった状態からもわかるように、設備不足で、不衛生、そして行動にも限りがある。
妊婦や子供たち、また独身の女性たちさえも、留置所で拘留され、そこで男性たちとの共同生活を余儀なくされている。
2007年4月、世界の医療団から派遣された一人の医師と一人の看護師が、衛生面でも、その状況においても不快な留置所で、移民のために、診察を行い、予防措置を取るという活動を行った。この医師や看護師は、医療活動の許可なしに、これらの留置所を訪問することもできたのだ。
この診察中に発見された病気(呼吸器官系感染病、皮膚病)は、精神面での健康問題がごく頻繁に見られることから、肉体的健康や心理的、精神的健康に、影響を及ぼすような、ひどい生活状況によって、発病したということは明らかである。
しかしながら、これらの病気に対する治療看護は、しばし手遅れになってからのことが多い。
この状況を受けて、世界の医療団は、拘置に関する現在の方針を、すぐにでも転換するように要請しており、最大18ヶ月間、男女、子供、未成年者が拘置されるという現在の状況は、彼らの肉体的、心理的健康をより一層害するような、非人間的なことであると証明している。特に、世界の医療団は、マルタ島政府に対して、慢性病を患っている移民に関しては、確実により早急に解放するよう要請している。
そして、世界の医療団は、避難民志願者の受け入れを拒む欧州各国に対して、独自では問題を解決できない国の避難民志願者については、その受け入れも重要であると、その責任を呼びかけている。
(c)MDMJapon


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